徹夜で勉強 は良くないと誰しも聞いたことがあるでしょう。
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では、なぜそのように言われるのでしょうか?実際、徹夜での勉強はデメリットもありますが、メリットも沢山あります。
今回は、徹夜で勉強することのメリットとデメリットを紹介した後に、良い事なのかを解説していきます。
最後には効率的な徹夜勉強をする上でのコツなどについても紹介していくので、是非参考にしていって下さい。
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徹夜で勉強 することのメリット
まずは、徹夜で勉強することのメリットについて紹介していきます。
1日で圧倒的な勉強量を確保できる
徹夜で勉強することの最大のメリットは1日で圧倒的な勉強時間を確保できることです。
例えば、いつも帰宅するのが19時頃で寝るのが24時の場合、ご飯やお風呂などの時間を考えると、自宅での勉強時間は3時間半~4時間程度です。
しかし、徹夜で勉強するとなると、少なくとも朝の6時半頃までは勉強することになります。すると、同じ19時に帰宅した場合、10時間程度は勉強することが出来ます。
これは、24時に寝る時と比べて、2倍以上3倍近くの勉強量を確保できていることになります。
たった1日で普段の生活でいう2日~3日分の勉強量を確保できるので、とても大きいです。
静かな環境が手に入る
徹夜で勉強をしていて、夜中の12時を超えて朝の5時頃までの時間を想像してみて下さい。車や人の行き来が少ないので、外はとても静かです。
その為、日中は周りの騒音がうるさくて中々集中できないというような人でも、非常に静かな環境なので勉強に専念することが出来ます。
また、LINEやTwitterなどのSNSが頻繁に更新されるということもありません。なので、日中なら気になってついつい見てしまっているようなことに気を留める必要がなく、目の前の勉強のみに目を向けることが出来るというのも徹夜勉強のメリットです。
直近の試験に対応できる
徹夜で勉強した効果を最も大きく実感できるのは徹夜明けです。
実際、徹夜をして勉強をする人のほとんどは「次の日に大事なテストがある」というような人だと思います。試験が次の日にまで迫っていて、もう深夜にしかやる時間がないから徹夜するんですね。
そうやって寝る時間を削ってまで勉強したら、直近の試験では削った時間の分だけの効果はあります。
というのも、人は覚えたことを時間が経つほど忘れていってしまいます。また、寝ることによって、覚えたことはある程度抜けていってしまいます。
つまり、徹夜で勉強をすることによって、勉強をした時から試験までの時間が短く、睡眠によって抜け落ちることも無いので、覚えたことをほとんど忘れない状態で試験に臨むことが出来ます。
その為、徹夜の直後に試験がある場合には、しっかりとした成果を実感することが出来るんですね。
大きな達成感を得られる
徹夜で勉強することによって、「寝ないで勉強した」「あんなに長い時間勉強したんだ」ということで、勉強した内容や成果に関わらず、少なからず大きな達成感を得ることが出来ます。
また、徹夜で勉強をした後は、脳も体も疲労し切っています。
その疲労が、まさに自分が「頑張った証」として感じられ、少し不安に感じた場合にも「あれだけ勉強したんだから大丈夫だ」と自分に言い聞かせることが出来ます。
次の日ぐっすり眠れる
徹夜で勉強すると、次の日はぐっすり眠ることが出来ます。特に、普段寝つきが悪く、中々寝ることが出来ないという人は大きく実感できるかと思います。
そういう人は、金曜や土曜の晩など、次の日の大きな支障が出ない日に徹夜で勉強をしてみましょう。
そうすることで、その日1日の睡眠時間がなくなるので、次の日はぐっすりとかなり深い睡眠をとることが出来ると思います。
徹夜で勉強することのデメリット
続いて、徹夜で勉強することのデメリットについて紹介していきます。
体調が悪化する
徹夜で勉強をすることにより体調は悪化します。
なぜかというと、睡眠は1日の疲労を回復させるために行うのに、その睡眠時間を削って、さらに脳や体を疲労させにいくのですから、身体にとって大きな負担となります。
徹夜をした次の日には、睡眠を取れていないことにより体がだるい上に、免疫力が格段に落ちてしまいます。そこに風邪の菌が入ってきたら、いつもなら問題ないのに、菌に負けてしまう可能性が高くなります。
中には、体のだるさだけでなく、ずっと頭痛や腹痛を感じてしまうというような人もいるので、体調が悪化する可能性がかなり高くなるということを覚えておきましょう。
勉強の効率が落ちる
先ほど、徹夜での勉強が直後の試験にはとても効果的であるということについて解説しました。
もちろんその通りなのですが、試験が終わった後に睡眠を取ると、覚えていた内容のほとんどを忘れてしまっています。
というのも、確かに徹夜をして勉強をすることによって覚えた内容は、直後に試験があれば、ほとんど100%そのまま試験の時にも覚えています。
しかし、寝ていないことで記憶には定着せずに、時間の経過と共に忘れていき結果的には数%も覚えていません。
徹夜せずに睡眠をとっている状態だと、覚えたことが睡眠中に覚えた内容が頭の中で整理されるので、70%程度は忘れてしまいますが、30%程度は記憶に定着して、時間が経過しても中々忘れることはありません。
このように少しずつ記憶に定着するというのを繰り返すことによって、結果的に100%の内容を記憶に定着させることが出来るというのが、記憶の仕組みです。
徹夜をすると、確かに一時的には覚えているのですが、寝ていないことが原因ですぐに忘れてしまうので、長い目で見ると「勉強時間が多い割に全然記憶に定着していない」という効率の悪い勉強になってしまいます。
誘惑が多い
先ほど、徹夜での勉強の際は、周りが静かで勉強に集中できるということを解説しました。しかし同時にサボりやすい環境でもあります。
徹夜となると家で勉強しているはずなので、目の届く範囲にスマホや漫画などがあると、ついゲームをしてしまったり、漫画を読んでしまったりして、無駄な時間を消費してしまいやすいです。
また、深夜は疲労から思考力や意志力が弱まっているので、誘惑に負けやすいのも無駄な時間を増やす原因となってしまいます。
生活リズムが狂う
徹夜をして勉強することで、次の日は遅い時間まで寝てしまったり、徹夜の後に試験を受けてから眠いので夕方頃まで仮眠をして、また夜から勉強するというようになってしまうと、中々夜型の生活リズムを改善出来ません。
そうすると、日中に眠気を感じてしまったり、夜になっても中々眠れなくなったりしてしまい、生活リズムが狂っていってしまいます。
徹夜で勉強するのは良い事なのか?
ここまでで、徹夜で勉強をすることのメリットとデメリットについて紹介してきましたが、結局徹夜で勉強をすることは良い事なのでしょうか?
結論としては、特定の場合を除いては、徹夜での勉強はおすすめしません。
というのも、やはり睡眠時間を削るというのは、次の日の体調だけでなく、長期間の生活リズムを大きく狂わしてしまうからです。
また、徹夜の勉強による影響としては、メリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きいです。
ただ、100%悪いものかと言うとそうでもなく、定期テストで入試の受験科目に関係のないような科目がある前日に関しては、徹夜をする効果はあります。
単に定期テストと言っても、範囲は限られているとは言え、受験科目であるなら受験範囲であることに変わりはありません。つまり、定期テストの範囲から実際の入試で問題が出題されることは十分にあり得ます。
しかし、入試の受験科目にない科目なら、定期テスト前に徹夜で知識を詰め込んでも、定期テストが終了したらすぐに忘れても構わないので、一時的な暗記だけで十分です。
この場合だと、定期テストで点数を取れる上に、すぐに記憶から抜けてしまうので、頭に無駄な知識を残すことが無いので効果的ですよね。
なので、徹夜で勉強をするなら、定期テストで入試の受験科目に関係のないような科目がある前日のみにして、それ以外の場合には出来るだけ徹夜はしないようにするのがおすすめです。
効率的な徹夜勉強をする上でのコツ
徹夜での勉強は、特定の場合に限っては効果があるということについて分かってもらえたかと思います。
では、徹夜で勉強をする際に、どのようにすればより効率的な勉強が出来るのでしょうか?ここからは、効率的な徹夜勉強をする上でのコツについて紹介していきます。
短い仮眠を取る
徹夜で一晩中ずっと起きて勉強するのは、疲労が溜まっていく上に、脳の許容範囲をオーバーしてしまいます。その為、程よく脳を整理して、疲労も取る為にも仮眠を取るようにしましょう。
ただ、長い時間眠ってしまうと、体が完全に睡眠モードに切り替わってしまうので、15分くらいの短い時間で仮眠を取るようにしましょう。
というのも、人間の体は15分以上眠ると深い眠りに達すると言われていて、それ以上眠った状態から無理に起きようとすると逆に体が疲れてしまいます。
仮眠を取るのにおすすめのタイミングは、人間が最も眠気を感じる時間だと言われている、午前2~4時の間です。なので、この時間に15分ほどの仮眠を取るようにしましょう。
仮眠を取る際には、長い時間寝てしまうことや二度寝してしまうのを防ぐ為に、スヌーズ機能の付いたタイマーをセットするようにしましょう。
また、照明を消して真っ暗な状態で寝ると、深い眠りに達してしまう可能性が高くなるので、照明は付けたまま明るい状態で眠るようにするのも大事です。
体を動かす
徹夜で勉強をしていて眠くなった時には、体を動かすのが効果的です。
軽いストレッチをしたりするだけでも良いので、体を動かすことによって、血流が良くなって脳が運動をしていると錯覚して覚醒して、眠気を覚ます効果があるのです。
また、勉強を中断したくないという場合には、歩きながら参考書を読んだり、ガムを噛みながら勉強することで、体を動かしながら勉強することが出来るのでおすすめです。
肌を刺激する
体を動かすのと同様に、肌を刺激するのも徹夜で勉強をしている際の眠気を払うには効果的だと言われています。
最もおすすめの方法は、シャワーを浴びることです。
シャワーを浴びる時間も勿体無いと感じる人は、洗顔がおすすめです。
洗顔をする際には、単にお湯を出して顔を洗うのではなくて、熱いお湯と冷たい水を交互に出しながら洗顔をして、肌を刺激するのが更に効果的です。
交互に出すことで、お湯によって交感神経が、水によって副交感神経が刺激されます。この両方が刺激されることによって、自律神経の乱れが整い、結果的に眠気を覚ますことが出来ます。
照明は明るめにする
人間は、明るすぎる照明を浴びることによって眠気が覚めると言われています。
その為、照明を上手く利用して眠気を覚ますのがおすすめです。普段は机の照明だけで勉強しているいう人も、徹夜で勉強をする際には部屋の照明も付けて更に明るさを増しましょう。
また、机の照明の角度も明るすぎると感じるくらいにしておくことで、眠くなりにくくなります。
細かな計画を立てる
徹夜で勉強していると、あまりにも時間があるのでダラダラと勉強してしまいやすいです。
そうなってしまうとわざわざ睡眠時間を削って勉強している意味が無いので、時間ごとに区切って「何時までにこれをする」というような細かな計画を立てるようにしましょう。
そうすることで、やるべき事が明確になるので、ダラダラと過ごしてしまうことが無くなります。
徹夜で勉強する時には、何を飲食すれば良いか
徹夜で勉強をしていると、必ずと言って良いほどお腹が空いてきます。また、水分の補給も欠かせませんよね。
そんな時に、何も考えずに好きな物を食べたり飲んだりするか、しっかりと考えて食べ物や飲み物を選ぶかで、勉強の効率はもちろんのこと、眠気が来やすいかなども違ってきます。
そこで、ここでは徹夜で勉強する時に、何を飲食すれば良いのかということについて紹介していきます。
おすすめの食べ物と悪い食べ物
徹夜で勉強をする際に、食べる食べ物としては消化の良いものがおすすめです。
具体的には、果物やガムです。果物は、消化が良い上に栄養価も高いので、特におすすめです。ガムだと食べながら勉強することが出来るという意味で気軽さが魅力です。
おそらく多くの人は徹夜で勉強していて、小腹がすいてきた時にカップラーメンを食べるのではないかと思います。しかし、カップラーメンのような血糖値を急激に上昇させる食べ物は、徹夜の際には避けるようにしましょう。
というのも、先ほどのカップラーメンやパン、スイーツなどは血糖値を急激に上昇させてしまい、その後のインスリンという物質の分泌によって、急激に血糖値が低下していきます。
この時に急激な眠気が来るので、確かにお腹は満たせるかもしれませんが、その後も勉強をすると考えると悪影響を及ぼしてしまうので、そのような食べ物は食べないようにしましょう。
おすすめの飲み物と悪い飲み物
徹夜で勉強する際におすすめの飲み物としては、コーヒーやお茶です。特に、コーヒーに含まれているカフェインが眠気を覚ますのに効果的だということは知っている人も多いでしょう。
コーヒーに関しては、砂糖が含まれているものより無糖のものの方がより効果があると言われているので、無糖でも飲めるという人は出来るだけ無糖のものを飲むようにしましょう。
徹夜をする際に、栄養ドリンクを飲んでいるという人は多いのではないかと思います。しかし、栄養ドリンクは眠気を覚ます効果があるものの、決して身体に良いものとは言えません。
実際、海外では栄養ドリンクを飲みすぎたせいで亡くなったという人もいます。なので、栄養ドリンクは、出来る限り飲まない事をおすすめします。
また、ジュースを飲みたくなるという気持ちも分かりますが、ジュースは血糖値を上昇させてしまい、眠気を誘発してしまうので避けておきましょう。
まとめ
徹夜での勉強にはメリット、デメリット共に沢山ありますが、定期テストで入試の受験科目に関係のないような科目がある前日に限ってするのがおすすめです。
変に普段から徹夜で勉強をしてしまうと、勉強した内容が記憶に定着しない上に、体調を崩してしまう可能性が高くなるのでやめておきましょう。
また、先ほどの場合やどうしても徹夜で勉強しなければいけない場合に関しては、今回紹介してきたコツやおすすめの飲食物を参考にして、出来るだけ効率よく勉強を進めれるように工夫しましょう。
また、以下の記事で、効率的に受験勉強をしていくための方法を紹介しています。受験勉強の進め方や勉強法に困っている方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
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