英語のリスニングは、文法問題や長文問題とは違った勉強法が必要であるので、苦手な人も多いと思います。
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さらに、いよいよ始まる「大学入学共通テスト」では、今までのセンター試験と比べてリスニングの配点が高くなり、リスニングの重要性がどんどん高まっています。
ただ、リスニングは自分ができない部分を見極め、正しい勉強法を実践することで短期間で成績を上げることができる効率のいい分野なのです。
今回の記事では、そんなリスニングの正しい勉強法を詳しく解説していくのでぜひ参考にしてもらえればと思います。
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英語のリスニングが苦手な人の特徴
流れてくるリスニングの英文が全然聞き取れないと悩んでいる人も多いと思います。そこでまずは、なぜ英語が聞き取れないのかを理解してください。
紹介する項目の中に、聞き取れない原因として当てはまっているものがあれば、重点的にそこの分野を勉強していきましょう。
知らない英単語が多すぎる
英語が聞き取れない大きな原因のひとつに単語力が不足していることがあげられます。
リーディングでは、文中に知らない単語が出てきても意味を推測しながら読み進めていくと思います。これはリスニングにおいても同じことが言えて、知らない単語が出てきても文脈を理解しながらその意味を推測して聞き取っていく力は必要になってきます。
しかし、当然知らない単語が多すぎたら文章全体の意味が掴めなくなり、文脈で理解するということが不可能になります。単語の意味を理解していないと、英語が聞き取れません。
そのため、知らない単語が多すぎることは、英語が聞き取れない大きな原因になってくるので、単語をしっかり勉強することから始めてください。
リスニング力と単語力はイコールの関係にあり、ボキャブラリーが豊富であればリスニング力も強くなります。
こちらの記事でレベル別におすすめの英単語帳を紹介しています。どんな単語帳を使えばいいかわからない方は、こちらの記事を参照してください。
単語の正しい発音を知らない
単語の正しい発音を知らないと、流れてきた単語を拾うことができなくなります。英語の文章で単語の綴りを見ればわかるのに、音で聴いたらさっぱりわからないという人も多いです。
このような状況の人は、単語の綴りと発音が一致していないことが問題なので、単語の発音を理解して綴りと一致させるようにしましょう。
発音の変化を知らない
英語の大きな特徴のひとつとして、「隣り合った単語同士の音がつながる」というものがあります。単語同士がつながると、まったく違う音のように聞こえる場合もあります。
この単語がつながるという法則を知らないと、「何この単語・・・」「初めて聞いた・・・」と初耳のように感じます。当然その文章は聞き取ることができません。
なのでまずは、この法則をしっかり理解するようにしてください。
表現を知らない
そもそも英語特有の文法や構文を理解できていないと、意味も理解できず聞き取ることもできません。
このような場合は、それぞれの単語自体は聞き取れるのに、文章の意味がわからないと感じます。
なので、英語の文法や構文を勉強して様々な表現を理解できるようになりましょう。
英語を日本語に変換してしまう
リスニングにおいて、英語を日本語に変換する癖がある人はどんどん置いてかれます。
リスニングは、英語を瞬間的に理解しないといけないので、いちいち日本語で考えたり日本語に訳していたりすると英文についていけなくなります。
練習を繰り返して「英語を英語のまま理解する」ことが大切になってきます。
英語のリスニングの間違った勉強法
まずは英語のリスニングの間違った勉強法を説明するため、自分に当てはまらないか確認しましょう。
ただただ聞き流している
英語のリスニングの勉強法で1番に挙げられる間違いは英語を聞き流すことです。これでは実力がつきません。
「移動時間で聞き流せば聞き取れるようになる」という広告もありますが、そんなことは一切ありません。
仮に聞き流すだけで実力をつけるなら1日3~4時間聞き流すのを2~3年間続ける必要があります。しかし、受験生にはそれほど時間はありません。
リスニングの実力をつけるにはしっかりと集中して練習する必要があります。移動時間に英語を聴くことはいいのですが、他にも練習する必要があることは覚えておきましょう。
洋画、海外ドラマを使って勉強する
英語のリスニングの勉強法として、ある程度のレベルになったら洋画や海外ドラマを使ってネイティブなものを聞いて勉強するのも構いません。
楽しみながら勉強出来る上に自然な英会話に慣れられるので効果的です。
しかし、英会話をほとんど聞き取れない人がこれをするのはやめましょう。聞き取ることが困難な上、映像に意識が集中してしまいます。
視覚情報がある教材を使う
英語のリスニングの勉強法としてSkypeなどのテレビ英会話を使っている人も多いですが、この方法もあまりおすすめできません。
このデメリットは「目から入ってくる情報に意識が行って集中できない」ことです。
科学的には、普段私たちがインプットしている情報の中で、約8割は目から入る情報を占めていると言われています。
なので、テレビを使用しての勉強だと、視覚に意識が集中してしまい、一番大事なリスニングの勉強に集中することができなくなってしまいます。
音源のレベルが自分に合っていない
リスニングの教材や音源のレベルが自分に合っていないのも大きな問題のひとつです。
自分のレベルに合っていない難しすぎる音源を使っても脳が処理できません。自分では頑張って聞こうと思っているのに、脳はただの雑音と認識してしまうんです。
なので気合いを入れて難しい教材で勉強していこうと考えている人は一旦落ち着いてください。まずは簡単な教材から初めていき、徐々に慣れていきましょう。
英語のリスニングの正しい勉強法
英語のリスニングの勉強法をレベル別に紹介するのでぜひ自分のレベルに合わせて見てみましょう。
聴きとれない部分を明確化する
リスニングの勉強を行う前に、まずは自分が聴きとれない部分を明確化して何をすればいいのかを決めていきましょう。もちろんですが、英単語や文法の知識もリスニングには必要です。
特に、リスニングを勉強する上では英単語がとても大事です。文法が多少わからなくても英単語の意味を部分的に聞き取ることができれば、半分程度は得点することができるくらいなのです。
センター試験レベルのリスニングで8割以上得点したい場合は、最低でも2000語以上は英単語を暗記するようにしましょう。
ちなみに、英単語の暗記方法については下の記事で紹介しているので興味のある人は読んでみてください。
正しい発音を身に着ける
英語のリスニングの勉強法として、英単語を覚える際正しい発音を理解し、覚えることがとても重要になってきます。
「発音は使わないから覚える必要がない」と思っている人も多いですが、最終的にはこの差がリスニングの点数として顕著に現れるようになります。
中学校の場合は発音出来なくてもある程度点数はとれますが、高校のリスニングで点数となるとそうはいきません。
例えば日本語でもよく見る「アレルギー」という言葉は、英語では「アレジ―」と発音します。下の動画を見てください。
このように、英語の感覚と日本語の感覚はかなりのズレがあるので、それを修正することが大切です。
英語をイメージできるようになる
英語のリスニングでは、英文を全て日本語に訳していてはスピードが間に合いません。なので、英語をイメージとして捉えるようにしましょう。
例えば「speak」という英単語を聞いたら、人々が話しているイメージが映像として出てくるようにすることが大事です。
この説明だけではわからない人も多いと思いますが、ある程度意識してリスニングの練習をおこなっていくと少しずつ感覚が身についてきます。
英語をイメージとして捉えて理解することで日本語に訳す工程を全てスキップすることができるので、リスニングにおける理解力が格段に高まるでしょう。
シャドーイングをする
英語のリスニングの勉強法として、ある程度聞き取れたら次はシャドーイングをしましょう。
シャドーイングとは英語の音源の後に自分でその音源を追いかけて音読する練習法であり、リスニングの力を高めるにはとても効果的です。
音源と同じように音読していくので、文法や単語の勉強では身につかない英語独特の発音や会話のリズム、単語同士の繋がりなどをつかむことができます。
方法としては、最初はスクリプトを見ながら5回程度シャドーイングし、慣れてきたらスクリプトなしで完璧に話せるようになるまでやりこみましょう。
慣れてきたら多くの問題をこなす
ある程度リスニングが聞き取れるようになったら多くの問題演習を行って、英語を頭の中で理解することに慣れていきましょう。
多くき英語を聞いていくことによって長いリスニング問題が出題されたときに全体像を推測する力をつけることができます。全てがわからなくても点数が取れる人はこの能力がとても高いのです。
なので、問題をこなす際は「わからない単語があっても諦めずに最後まで聞く」ことを意識してリスニングを行っていけば自然と実力もついてくるでしょう。
メモを取りながら練習をする
リスニングの問題を解くときは、的確にメモを取ることが必要になってきます。そのため、多くの問題を解いていく際は、ただ単にリスニングの音源を聞くのではなく、本番のようにメモを取りながら練習するようにしましょう。
メモをする時に抑えておいたほうが良いポイントは以下のようなことです。
- 同じ意味なのに異なる単語を使って、同じ内容の話題を繰り返している場合
- 「first」「then」「there are three cases」などのキーセンテンスの後にある文に注目する
- 人やモノの特徴
練習問題をこなす際にも、答えが合っているのかよりも、その答えに関係するポイントがメモできているのかをチェックするようにしましょう。
必ず毎日リスニングの勉強をする
これは英語のリスニングの勉強法としてだけでなく、英語学習全般に言えますが毎日継続して勉強をすることを常に意識してください。
国語や英語などの言語を取り扱う科目では日々の勉強がとても重要です。私たちが今何気なく日本語を使えるのも、毎日触れてきたからです。
上で紹介したシャドーウィングも毎日継続して行わないと成績も伸びません。30分でいいので毎日勉強する習慣をつけましょう。
英語のリスニングのおすすめ教材
正しい勉強法は理解したけど、実際に勉強していくにあたって「どんな教材を使って勉強していけばいいかわからない」という人も多いと思います。
なのでここでは、英語のリスニングの勉強で使える教材を紹介していきます。
英語のリスニングのおすすめの参考書
英語のリスニングにおける参考書や問題集は他の科目に比べてかなり少なく、参考書が見つからない人も多いのかと思います。
そんな悩みを抱えている人に向けて、こちらの記事でリスニングのおすすめの参考書と問題集を紹介しています。是非読んで、自分に合った教材を探してみてください。
英語のリスニングのおすすめアプリ
また、英語のリスニングの勉強に役立つのが英語のリスニング用アプリです。わざわざ教材を購入して勉強する必要がなく、手軽にリスニングの勉強することができます。
スマホとイヤホンさえ持参していれば、通学の時間や隙間時間など、いつどんな時でもリスニングの勉強をすることができます。
アプリの中には、字幕をつけたり、速度を変えたりできる機能を持つアプリも存在します。なので、自分のレベルやニーズに合ったアプリを見つけることが大切になってきます。
こちらの記事でリスニングのおすすめのアプリを厳選して紹介しているので、ぜひ一度確認して自分に合ったアプリを見つけてみてください。
英語のリスニングの勉強法まとめ
今回の記事で紹介したリスニングの勉強法は次の6つです。
- 聴きとれない部分を明確化する
- 正しい発音を身につける
- 英語をイメージできるようになる
- シャドーイングをする
- 慣れてきたら多くの問題をこなす
- 必ず毎日リスニングの勉強法をする
リスニングは、2~3ヶ月しっかりと勉強を続けることで成績は必ず上がるので、ぜひこの記事を参考にして勉強してもらえればと思います。
また、こちらの記事で科目別の勉強法について紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
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