さて、今回は理系の皆さん向けに、地歴公民の基礎科目について紹介していきます。
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ほとんどの理系の皆さんはセンター試験で地歴公民をいずれか1科目受験するはずです。
科目選択については、大学によって使える科目に違いがあり、下調べが不可欠です。特に多くの大学では地歴のいずれかから選択する場合がほとんどで、公民の選択はできない場合が多いので注意しておきましょう。
(*日本史、世界史、地理に関しては、文系用の記事「日本史の勉強法」「世界史の勉強法」「地理の勉強法」の方に詳しく掲載しているため、理系の皆さんもぜひ一読しておくことをお勧めします。このページでは主に現社、倫理、政経などについて述べていきます)
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世界史・日本史
これら2教科の特徴は何と言ってもその暗記量の多さです。
範囲を一通り勉強するのには時間が非常にかかります。
また世界史は幅広い地域を扱うため、より対策に骨が折れるでしょう。
ですので基本的に、日本史と世界史に関しては、単に受験科目として漫然とこなす人にとってはお勧めできません。
逆に暗記が得意、歴史が好き、あるいは地理が全く分からない、という人にはお勧めできると言って良いでしょう。
詳しい勉強法についてはそれぞれ「日本史の勉強法」「世界史の勉強法」で紹介しているので是非そちらを読んでみてください。
ただしここで簡潔にまとめておくと、
①教科書と噛み砕かれた参考書を使った通史の理解
②細かい知識の暗記
③一問一答など問題演習を通じた反復学習
④過去問や予想問題集を使った演習
という流れを意識して学習するようにしましょう。
地理
理系の多くの人は地理を選択します。
その理由としては前出の2教科に比べて暗記量が少ないこと、より思考力が問われることが挙げられます。
センター試験では高得点は取りにくいですが、点数は安定しやすいです。
勉強法は上記2科目と同じく文系地理のところで詳しく述べているのでそちらを参照してください。
ここで簡潔にまとめると、
①教科書や噛み砕かれた参考書で基礎知識や全体像を習得する
②若干の応用力が問われる問題演習を通じて知識を定着させる
③過去問や予想問題集を通じた演習
という流れで勉強するよにしましょう。
現代社会
まずざっくり言ってしまうと、ある程度の常識で太刀打ちできてしまうのが現代社会です。
学習は政治・経済・倫理などのあらゆる分野を広く浅く進めるというものになります。
科目の特性上、中学校での学習や新聞・テレビなどのニュースを通じて一般教養が身についていれば有利と言えるでしょう。
しかしもちろん、それだけで点数が取れるほどセンター試験は甘くありません。
時事問題が出題されることで、かえってどこまで勉強すればよいのか終わりが見えなくなる場合もあります。
それでは以下で具体的な勉強方法を紹介していきましょう。
⑴教科書の精読
現代社会は、地歴と比較して全体がつながりを持っているとは言えない科目です。
分野ごとに制度や原則を押さえていく必要があり、教科書と資料集を用いて精読を進めることが基本の学習となります。
文字で読んでも完全暗記のしにくい紛らわしい制度・原則がたくさんあるため、このような問題に対応するためには、図表で覚えることがポイントになるでしょう。
教科書で学習を進めにくい人は、
『センター試験現代社会集中講義(昼神洋史、旺文社)』
を使うと良いでしょう。
過去問分析されている上に要点が押さえられており、良い教材と言えます。
また、現代社会のセンターの問題のほとんどは短文正誤問題であるため、地歴と比較して語句の定義を正確に押さえることが求められます。
このことを考慮すると、センター対策は
『センター現社一問一答 完全版(清水雅博、東進ブックス)』
で、答えを先に見てその語句の意味を答えるという方法がオススメできるでしょう。
問題文でも間違えやすいところは赤字で書かれているので、そこも押さえていきましょう。
⑵問題演習
問題演習に関しては、先ほどの一問一答と学校で配布されるワークブックを使うことが基本です。
毎日勉強する科目ではないため週末、定期テスト前の追い込みが大切になってきます。
同様にセンター試験前には『9割をねらえ!解決!センター現代社会(森弘達、Z会出版)』で要点を確認しながら、過去問演習を進めましょう。
短文正誤問題の多い現社では特にどこが誤っているかを把握することが大切です。
倫理
倫理は好き嫌いがはっきりしやすい科目です。
書店などで一度教科書や参考書を手にとり、やっていけそうか雰囲気を確かめてみると良いでしょう。
また、倫理は科目の特性上、他のどの科目と比べてもより短期間で全範囲を抑えることが可能である一方、センター試験では問題やリード文の理解力も高得点には必須となり、さらに組み合わせなど完全理解が求められる問題が多く出題されます。
選択肢が3行以上にもわたる問題も少なくはなく、時間的に少し焦りが生まれるかもしれません。
従って、あまりキーワードの暗記にこだわらず、その内容と周辺知識を固めることを重視した勉強を意識しましょう。
思想の箇所ではて「誰が」「何を言った」のセットを意識して覚えていくようにしましょう。
参考書は『人物で読み解くセンター倫理(影山克秀、学研教育出版)』を一読しておくと良いでしょう
政治経済
倫理に同じく全範囲を押さえるための期間は短く、多くの人は1年間で範囲を終わらせます。
ただし、年々変化する法律や政治状況に対応する必要があるため時事問題にも敏感になっておく必要があります。
よって参考書や問題集は最新のものを選ぶようにしましょう。
好みがなければ先に政治分野を学習し、のちに経済分野を学習すると良いです。
政治では流れとグラフを重視して、経済ではシステムの本質理解を目指しましょう。
また日本国憲法に関係する問題は頻出なので、条文そのものだけでなく、具体例とともに勉強することを意識しましょう。
教科書で理解しにくい人やさらに理解を深めたい人は
『蔭山のセンター政治・経済パワーアップ版(蔭山克秀、学研教育出版)』と
『センター政治・経済集中講義(金城透、旺文社)』
を読んでください。
その後の問題演習は過去問を中心に行なっていきましょう。
倫理・政治経済(倫政)
範囲は広いですが、内容は浅いです。
教科書も非常に薄いため何回でも読み込みましょう。
最近は、医学部の受験で使える大学も多くなっているようです。
基本は倫理、政治経済それぞれの勉強法に従って進めてください。
教科書が薄いからと言って強引に暗記に走るのではなく、自分の言葉で説明できる程度まで仕組みを理解しましょう。
参考書は倫政専用のものを選択しましょう。
『倫理、政治経済の点数が面白いほどとれる本(奥村薫、KADOKAWA/中経出版)』
などを使うと良いでしょう。
プラスして過去問、マーク演習をこなせば完璧です。
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