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受験において計算ミスをなくす大切さをきちんと実感として理解しているでしょうか?
入試ではどんなに頭の良い人でも焦りや緊張から計算ミスをおかしてしまうもの、そのためケアレスミスをどれだけ減らすことができるかが高得点への鍵となります。
そこで今回は、意識して実践するだけで計算ミスが驚異的に減った9ステップの方法を現役東大生が大公開!
難問を頑張ってとることよりも、取れる問題を確実に取ってケアレスミスを徹底的になくすこと。
これこそが受験における鉄則なのだということを覚えておきましょう。
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計算ミスこそ不合格要因!「その1点が合否を決める」
皆さんは計算ミスについてどのように考えていますか?
「計算ミスを軽くみてはいけない」という言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、実際にそのことを実感として強く意識している人は少ないかもしれません。
しかし志望校が難しければ難しいほど計算ミスは大きな不合格要因になり得ます。
受験者のレベルが高くなればなるほど、他の人が当たり前に取れた問題を落としてしまうことが差のつく要因になりやすいからです。
大学受験数学の出題について、最難関医学部などを除くほとんどの大学・学部においては、基本~標準(やや易~標準)レベルの問題が半分以上です。
そして、5割~7割得点できればほぼ全ての大学の合格点に達することを考えると、これらの問題で点数を取りこぼさないことが合格点には不可欠と言えるでしょう。
そして、そのためには計算ミスをせずに解ききることが非常に重要になってくるというわけです。
入試において合格点を確保する上では、難問にチャレンジするよりも簡単な問題でミスをしないことの方がはるかに大事であると言えるでしょう。
さて、ではここから実際に計算ミスを減らす3ステップの方法について説明していきます。
計算している時と計算し終わった時の2つのタイミングに分けてチェックポイントを紹介するので、「数学の計算ミスが多い」「ケアレスミスがひどくて悩んでいる」そんな方は必見ですよ!
【計算中】計算ミスをなくすSTEP1. 途中式、計算過程をしっかり書く
まず、計算ミスを減らす方法の1つ目、計算時に気をつけることは「途中式、計算過程をしっかり書く」です!
頭の中で処理してしまいたくなるところを、しっかり書き出す手間を踏むということが重要。
どうしてもめんどくさくなり式変形を暗算してしまいがちですが、式が複雑になるほどミスが増えてしまいます。
ですから、途中式を何回かに分けて式変形したり、計算過程を細かく書いたりすることによって複雑な式を単純化させる、ただそれだけのことで計算ミスを劇的に減らすことができます!
さらに、途中式、計算過程を書くことには、どこでミスをしたのかが一目でわかるという効果もあります。
【計算中】計算ミスをなくすSTEP2. 計算結果・式変形結果を覚える
また、「計算結果・式変形結果を覚える」ことも計算ミスを減らすために重要!
小学校の頃九九を暗記して一気に計算スピードが上がったように、よく出てくる足し算・掛け算(6+7=13、12×12=144、√24=2√6:など)や因数分解、平方完成の形などを頭に叩き込むと計算がより早く正確になります。
計算慣れして考える時間を0に近づけるという意味で、計算は暗記とも言えるでしょう。
計算は問題を解くためのツールですから、これらをしっかり覚えて計算式を迷いなく瞬時に処理できるようにすれば問題全体の計算が楽になっていきますよ♪
【計算中】計算ミスをなくすSTEP3. 簡単な計算になるように工夫をする
あわせて、「できるだけ簡単な計算になるように工夫をする」ことも大事です。
因数分解などを駆使してできるたけ計算が簡単になるように工夫しましょう。
例えば、「101×99」の計算を例にとると、筆算してそのまま計算しようとするよりも、因数分解して(100+1)(100−1)として計算する方がずっと早く解けますし計算ミスも減ります。
漫然と問題を解いていてはこのような工夫はできませんから、いつももっと楽に計算しようと心がけましょう。
【計算中】計算ミスをなくすSTEP4. 解法模索と計算を分割する
計算ミスを減らすには、「解法模索と計算を分割する」ことも効果的です!
解法を模索しつつ式変形、計算をしていると、意識が解法模索の方に流れてしまいミスが発生しやすいもの。
解法がイメージできればあとは計算するだけですよね。
解法の全体像がイメージできてから、その後に計算に集中するようにしましょう。
【計算後】計算ミスをなくすSTEP5. シンプルに検算する
最もオーソドックスかつ効果的なものは「答案を検算する」ことです!
因数分解ならば展開、微分ならば積分してみて元の式に戻るか確認したり(これを逆動作と言います)、方程式、不等式に答えを代入して成り立つか調べたりしましょう。
加えて、確率が1を超えていないか、対数の底や真数は定義に反していないか、といった点も確認しましょう。
【計算後】計算ミスをなくすSTEP6. 自分の直感に合致するか考える
また計算したあとにミスを減らす方法として、確率や面積・体積を求めるときは「自分の直感に合致するかどうか」もポイント!
あまりに変な値になっているときは間違っている可能性が高いので、よく見直してみてください。
検算のほかには、答案を見直すことも非常に大切です。
試験時間に余裕がない場合もありますが、応用問題で悩むことに時間を使う前に一度見直しをした方が良いかもしれません。
解法がわかっていても数値が間違っていてバッサリ点数を落としてしまうなんてもったいない!
なお、自分が書いたものはどうしても見直しが甘くなりがちですから、見直す際は他人の答案だと思って客観的に間違い探しするのがおすすめ◎
また、解答から時間が経った答案の方が客観的に見ることができるので、最初に解いた問題の答案から見直すようにしましょう。
【テスト勉強中】計算ミスをなくすSTEP7. 検算や見直しは普段の練習から心がける
テストのときだけ見直しをして、練習問題では検算をせずにすぐ答え合わせをしてしまう人が多いと思います。
しかし、こうした「検算や答案の見直しは普段の練習から心がける」ようにしましょう!
それが癖になり、わざわざ意識しなくても見直しができるようになれば、より一層計算ミスが減っていきます。
ぜひ普段のテスト勉強の時にも取り入れるようにしましょう!
【テスト勉強中】計算ミスをなくすSTEP8. ノートに自分の計算ミスを記録する
同じミスを繰り返さないようにする最大のポイントは何と言っても、自分がどのようなミスをしやすいのか自分でしっかり把握しておくことでしょう。
そしてそのためには、問題演習のたびに「計算ミスの種類や原因をまとめたノートを作成する」ことです!
この作業の積み重ねによって自分のミスの傾向がわかり、出来上がったノートを見てそれを自分に深く自覚させ意識させることこそが、計算ミスを事前に防ぐという意味ではできうる最善策と言って良いでしょう。
【テスト勉強中】計算ミスをなくすSTEP9. 数学的な理解が間違っていないか確認する
補足ですが、あまりに多く同じような間違いをしてしまう場合はそもそも数学的な理解ができていない可能性があります。
計算ミスとは本来できるはずだった計算を集中力の欠如によってうっかり間違えてしまうことです。
理解の根本が間違っているならば、それは計算ミスではありません。
同じジャンルの問題で同じような間違いを繰り返してしまう場合は、まずは解答をよく読んでそれが本当にミスなのかを確認し、さらに教科書や参考書に戻って基本をおさらいする方が解決につながる可能性が高いでしょう。
それでも計算ミスが多い人の特徴
この記事を読んでも計算ミスをしてしまう人は、おそらく「面倒くさがり」です。
計算ミスしていないかを確認する作業全て(途中式の書き出し・検算など)、極論丁寧にしてもあってたら【時間の無駄】になります。
試験時間も限られているので、焦って全てを頭の中で完結させたくなる「面倒臭がり」な人が計算ミスをする傾向があります。
しかし試験本番でないときは絶対に計算ミスしないように心がけてください。
というのも、普段の練習で間違えない癖をつけておけば、本番ちょっとした問題なら頭の中でパパッと計算しても間違えないような計算力がついているからです。
計算ミスが多い面倒くさがりな人こそ、普段の勉強態度を改善しましょう。
東大生筆者の計算ミスをなくす対処法・トレーニング
今回紹介してきた計算ミスの対処法を実際に筆者は実践していました。
とくに「自分の直感と合致するか確かめる」のは一番活用していました。
例えば東大数学でグラフの点の座標を答える問題なら、図を書いてみるとおおよその座標の位置が分かります。そして実際に計算式を解いて出た答えが、明らかに図のものと違う(象限が違うなど)ときは、
「あ、これ多分どこかで間違えてるな」
と疑って最初から丁寧に確認することを心がけていました。
化学の計算ミスについてもこのやり方を多用していました。問題文を見たときに、「たぶん、これくらいだろうな」という予測(適当です)を立ててそれに答えがあうかを確認していました。
これで計算ミスが多いあなたも克服!
以上、計算ミスをなくす、というテーマについて解説してきました。
受験数学において、計算ミスが少ないということは計り知れないほどのアドバンテージがあります。
はっきり言って頭のいい人でも一般人と同じ頻度でミスはするものです。
頭のいい人よりもいい成績を出す最短のコツは、とにかく自分のミスを徹底的に減らしていくことでしょう。
大学入試の数学は「取れるものを確実にとってミスをしない」が鉄則であることを忘れないでくださいね。
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