朝早く起きて勉強するべきだと多くの人が言われたことがあるかと思います。
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そもそもどうして朝に勉強するのが良いと言われているのでしょうか?
今回は、朝に勉強することの効果や正しい取り組み方などを紹介していきます。
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勉強は朝にするべき
朝は1日の中で最も頭が冴えて、集中力を高く維持できるので勉強のゴールデンタイムと呼ばれています。
記憶は睡眠で定着するので、朝は脳がクリアな状態です。また、やる気の源のドーパミンなどが大量に分泌される為、科学的にも朝は勉強するのには最適な時間だと言われています。
なので、人によって朝型や夜型などは様々ですが、勉強は朝にするのがおすすめです。
朝勉強の主なメリット
ここでは、朝勉強をする主なメリットを解説していきます。
頭に入ってきやすい
朝に勉強すると、内容が頭に入ってきやすいです。
先ほども書いた通り、人の記憶は睡眠中に整理されます。
詳しく説明すると、人の脳には記憶を一時的にしまっておく「海馬」という場所があります。1日の中で集められた様々な情報は、まず海馬に保管されて、睡眠中に脳が情報を取捨選択します。
重要だと判断された情報は別の領域に保存され、不要だと判断された情報は記憶から消去されます。
このように、睡眠中にに海馬を埋めていた様々な情報が取捨選択されて、翌日に新しく入ってくる情報を保管しておくスペースが出来るのです。
つまり、朝は1日の中で海馬の容量が最も大きく、時間が経つに従ってどんどん少なくなっていきます。
なので、朝に勉強する方が、昼間や夜に勉強するよりも海馬の空いているスペースが大きいので勉強した内容を記憶しやすいのです。
静かな環境で勉強出来る
夜は、テレビや車の音など騒音が多く、勉強していても集中力が散漫になりがちです。
しかし、人の活動が少なく騒音はほとんどありません。
朝は雑音が少ないので、勉強していても気が散ることがなく集中することが出来ます。
また、朝は空気が澄んでいて、リラックスした状態で勉強出来るのも魅力です。
ベストな体調で勉強出来る
夜に勉強すると、満腹感や疲労から眠気が襲ってきて集中力を維持するのが難しいです。
しかし、朝の勉強は睡眠によって疲労が取れた状態で行うことが出来ます。また、朝起きてすぐは適度に空腹感があります。実は、空腹感が勉強中の記憶力を格段に上げてくれます。
詳しく説明すると、空腹感がある時は脳の栄養素であるブドウ糖が不足しています。すると、人の体は危機状態と判断して、大脳辺縁系にある「扁桃体」という部分が活性化します。
扁桃体が活性化する時には、記憶に影響する脳細胞も一緒に活性化されるので、記憶力が向上します。
タイムリミットがあるので集中出来る
夜だと睡眠時間を遅らせればいくらでも勉強することが出来るので、勉強時間は自分で増やすことが出来ます。
しかし、朝の学校に登校する時間は遅らせられません。
タイムリミットがあるのは、勉強をはじめ様々な場面で集中力を向上させるのに効果的だと考えられています。
時間が迫っていると、緊迫して自然と勉強に集中することが出来るんですね。
精神的に楽
例えば、1日の勉強時間を6時間と決めているとします。
朝早く起きて1.5時間勉強してから学校に行くと、登校時に1日の勉強時間の4分の1が終わっていることになります。すると、学校から帰ってきても精神的に楽に感じます。
逆に朝勉強をしていないと、学校から疲れて帰ってきた後に6時間勉強しようと思っても机に向かうのが辛く感じるでしょう。
また、仮に午後に急用が入ったとしても、朝に勉強していれば焦ることもありません。
朝に勉強しておくことによって、精神的に楽な状態で受験生活を進めていくことが出来ます。
早朝の勉強に向いている科目
人の脳は早朝だと、あまり働いていません。なので、早朝に高い集中力を要する勉強は向いていません。
早朝は軽い計算問題や英語の音読などで、徐々に脳を起こしていくのがおすすめです。以下でそれぞれを解説していきます。
軽い計算問題
早朝で脳を徐々に起こしていくのに、軽い計算問題はおすすめです。
難しい問題だと、高い集中力を要する上に脳が働いてくれなく中々解けないので、軽く頭を使うレベルが効果的です。
おすすめは以下のような問題です。
・2次方程式などの因数分解
・簡単な微分、積分の計算
計算問題は反復して勉強する事で、受験本番のミスを減らす事が出来ます。受験本番の計算ミスをなくす方法を以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
英語の音読
英語の音読も早朝の勉強におすすめです。
音読は、目・口・耳と複数の感覚を使用するので、脳を睡眠から起こすには効果的です。
音読をすると速読力や読解力などを向上させることが出来ます。英語の音読の効果や方法は以下の記事にまとめているので、合わせてご覧ください。
午前中の勉強に向いている科目
午前中は睡眠によって脳がフレッシュな状態なので、高い集中力を保つことが出来ます。
なので、一番成果を上げたい勉強に向いています。以下で午前中の勉強に向いている科目を解説していきます。
自分が今一番伸ばしたい勉強
午前中には、自分が今一番伸ばしたい勉強がおすすめです。
人の脳は睡眠中に整理されるので、朝は最も思考回路が整理されている状態です。伸ばしたい勉強を朝にすることで、効率的に力を付けていくことが出来ます。
しかし、午前中に暗記物は厳禁です。
午前中は記憶した内容を多く保管できるものの、急に溜めると1日の中で入ってくる様々な情報に上書きされてしまいます。
午前中は暗記物以外で、自分が今一番伸ばしたい勉強を選びましょう。
過去問演習
大学入試本番の直前には、過去問演習も午前中の勉強に効果的です。
大学入試は、朝から行われるので同じ時間帯に過去問を解いておくことで、本番の演習になります。
大学受験の過去問の具体的な活用法については、以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
朝何時から勉強をするべきか
朝何時から勉強を開始すべきかですが、起床後すぐは脳があまり働いていません。
なので、朝の起床後すぐに勉強を開始するのは非効率的です。脳が働き始める時間を考慮して、朝の勉強は起床後30分~1時間後からにしましょう。
起床後すぐは、軽い運動や朝御飯などで脳を働かせる準備をするのが効果的です。
軽い運動に関して、おすすめはウォーキングなどの有酸素運動です。具体的な運動については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
また、受験生におすすめの朝御飯を以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
効果的な朝勉強をする上でのポイント
朝の勉強を効果的に行うには、どのような点を意識すれば良いのでしょうか?ここでは、朝の勉強を効果的に進める上でのポイントにを紹介していきます。
家を出る2時間前に起きる
朝に勉強をするには家を出る2時間前に起きるのがおすすめです。
朝の身支度で30~45分程かかると考えると、家を出るまでで1時間15分~1時間30分は勉強出来るので十分です。
ただ、人によって支度にかかる時間は違うので、自分に合った起床時間を見つけることが大事です。
朝勉強に適した勉強をする
先ほども書いた通り、朝の勉強に適した科目があります。
具体的には以下の通りです。
早朝の勉強に適した科目
・軽い計算問題
・英語の音読
午前中の勉強に適した科目
・自分が今一番伸ばしたい勉強
・過去問演習
また、朝に暗記物の勉強は向いていません。
朝に限らず、時間帯毎に適した勉強があるので意識するようにしましょう。具体的な時間帯別のおすすめの勉強は以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
朝起きたら外に出る
朝起きて急に勉強を始めても、脳が働いていない上に頭がボーっとしているので、中々集中する事が出来ません。
そこでおすすめなのが、朝起きたらとりあえず外に出てみる事です。外に出て太陽の光や外の空気を感じる事で、脳が睡眠状態から切り替わります。
特に、太陽の光を浴びるのがおすすめで、明るい光を目に浴びる事で脳は睡眠状態から一気に切り替わります。
なので、朝起きたら外に出て太陽の光を浴びて脳を睡眠状態から切り替えるのが効果的です。
場所を変える
朝の勉強を継続していくには、たまに場所を変えながら気分転換をするのも大事です。
平日には行けませんが、休日には、モーニングメニューのあるカフェや喫茶店などに行ってみて下さい。
いつもと違う場所なので、新鮮な気持ちで勉強に集中する事が出来ます。受験勉強におすすめの場所を以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
早起きが苦手という方へ
「朝にパッと起きてすぐに勉強に取りかかりたいけど早起きが苦手…」という方もいるかと思います。
たしかに朝早くに起きて勉強に取りかかるというのは慣れるまでは大変ですもんね。
そんな早起きが苦手な方でも、朝になったら勝手にスッと目が覚めるような早起きのコツをこちらの記事で紹介しています。ぜひ現在早起きに苦戦している方はご覧ください。
まとめ
朝に勉強する事の利点やおすすめの科目が分かったかと思います。
夜型で朝早く起きるのが苦手だという人はいきなり朝型に直す必要はありません。少しずつ睡眠時間をずらしていき、朝早く起きて勉強できるようにしていきましょう。
また、朝勉強を始めた当初はモチベーションが高く出来ますが、継続するのは難しいです。今回紹介してきたように、場所を変えるなど工夫しながら継続できるよう努力することが大事です。
加えて、以下の記事で、効率的に受験勉強をしていくための方法を紹介しています。受験勉強の進め方や勉強法に困っている方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
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