いくら勉強をしても古文ができるようにならない、自分にはセンスがない。
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あなたは古文に対してそのようなイメージを持ってはいませんか?特に理系の人は苦手だという人が多いです。
しかし、古文は正しい方法で「理論的」「計画的」にしっかり勉強していくことで成績を上げていくことができるのです。センスや才能は関係ありません。
では、正しい古文の勉強法とはどのようなものなのでしょうか?
この記事で紹介する勉強法を参考にして今後の勉強に活かしていきましょう。
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古文が苦手な人がまずやるべき勉強法
古文が苦手な人はまずは以下の3つのポイントに沿って勉強していきましょう。
1 古文単語を覚える
2 文法を理解する
3 品詞分解できる力をつける
それぞれ詳しく解説していきます。
古文単語を覚える
古文が苦手な人はまずは『古文単語』を覚えましょう。そうでないと、文章の内容を理解することが出来ません。
逆に、単語を覚えているだけで、その単語から文章の内容を推測することも可能になってきます。
そのため、古文を得意にしていくためにはこの準備段階の作業がとても重要になってきます。
具体的な覚えるべき古文単語の量はセンター試験レベルなら300語程度、国公立大学の二次試験でも500~600語程度です。
これは覚えるべき英単語の量と比べてもかなり少ないです。
また、古文単語には1つの語句に複数の意味があり、2つ目、3つ目の意味が意外と大事になってくることが多いので、すべての意味をくまなく覚えていくことも意識して欲しいと思います。
古文単語の覚え方については下の記事で詳しく説明しているのでもっと知りたい人はぜひ見てみてください。
文法を理解する
古文単語を覚えていくと同時並行で行ってほしいこととしては『文法の勉強』です。英語においても同じことが言えますが、文法を理解しておかないと古文読解をしても自分の実力がついていかず、効率的に成績を上げられません。
特に、文法で覚えてほしいのが下の3つです。
✅敬語
✅助詞
✅助動詞
特に、助詞は完璧に覚えている人はかなり少ないので覚えることで他の受験生との差をつけていくことが出来ます。
また、助動詞は、文章全体の意味に関わってくるため、覚えなければしっかり文章を読むということが出来ません。極端な例を出すと、否定の助動詞が出てきた際に、それに気づかずに訳してしまうと意味が真逆になってしまいます。
文法を覚える際のポイントとしては、まずは教科書や参考書を見てどのような活用をしていくのかを頭に入れておきます。この時は、ただ暗記するのではなく例文なども使うと記憶に残りやすくなります。
そのあとは、問題演習やセンター試験の過去問で自分の理解度をチェックしましょう。もしわからない文法があったらすぐに確認してわからないところは徹底的に潰しておくことが重要です。
敬語や助動詞、そして古典文法の覚え方については下の記事で詳しく説明しているのでもっと知りたい人はぜひ見てみてください。
品詞分解できる力をつける
単語、文法が身についてきたら最後に古文を正しく品詞分解して日本語訳ができるように訓練していきましょう。長文でなくていいので1文を訳すことが出来れば大丈夫です。
古文読解を行うには1文を完璧に訳せるための『短文解釈力』が必須です。
この力は実際の古文読解で身に着けているかもしれませんが、意識的に行ってもらいたいです。古文を文節ごとに区切ってひとつずつ品詞や意味を確認するトレーニングを積むことで解釈力がつきます。
古文は、1文1文が積み重なって長文になるため、1文を訳せる力がそのまま長文読解力にも繋がっていくのです。
短い古文の文章を何度のも読み返し、意識しなくても品詞分解を自然に行えるようになることが最終的な目標です。教科書で行う場合は教科書ガイドを購入すると、品詞1つ1つが丁寧に説明されているのでおすすめです。
品詞分解のやり方・コツはこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
古文読解をする際の3つのポイント
ここからは、古文読解をする際のポイントについて説明していくのでぜひ参考にしてみてください!
読解力は練習量に比例する
英語でも同じようなことが言えるのですが、古文において読解力を高めていくためには、『出来るだけ多くの古文を読んでいくしかない』ということです。多くの文章を読んでいくことで古文常識や文章展開を身に着けていくことが可能です。
特に行ってほしい問題としては『センター試験の過去問』は必ず行ってほしいです。センター試験は良問を取り揃えていて、よくわからない問題集をやるよりはセンター試験の過去問を行ったほうがよっぽど効率的に成績を上げていけます。
古文常識を学ぶ
古文を読んでいく際で重要になってくるのが『古文常識』です。古文が書かれている時代は今の1000年前です。なので、当時では当たり前で説明するまでもない『常識』だったことも、今の時代ではよく知られていないということは山ほどあります。
このような古文常識は知っていれば知っているほど有利になります。漫画などで古文常識は気軽に学んでいくことができるので1冊購入しておくといいでしょう。
古文常識の必要性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
主語を見極める
古文を読解する際で多くの人がつまづいてしまうのが『主語を見極める』という部分です。あなたも1回は主語がわからず読み間違えてしまったということがあるでしょう。
古文は1つの文章に登場人物が5人以上は出てきますし、ほとんどの文は主語を省いて書かれています。なので『途中で主語を読み違えて間違った文章として解釈してしまう』ということが起こってしまうのです。
しかし、古文の文章では主語が省略されている代わりに主語を判別するためのヒントが文章の中に隠されています。
それについては、これから詳しく解説していきます。
助詞で主語を見極める
助詞とは『~だが』や『~して』などのように文の最後などによく使われるものです。今の日本語では何気なく使われていますが、古文読解の際ではこの助詞に注目してください。下にポイントを2つ挙げておくので覚えておきましょう。
例 佐藤これを見て、うれしと思ふ
この文では、「見る」という動作を行った人と、「うれし」と思った人は同じということです。この場合はどちらも「佐藤」という人です。
例 「悲し」というのを言うのを、見れば。佐藤おりけり
この文では、「悲し」と言った人と、見た人は違い、見た人と佐藤という人は違う人ということです。「悲し」といった人は佐藤という人です。
敬語で主語を見極める
敬語も主語を判別する際に必須となってくる文法事項です。誰が目上の人か目下の人かというのがわかるだけでも主語はかなり絞ることが可能です。下にポイントを2つ挙げておくので覚えておきましょう。
例 「悲し」とのたまふ
この場合、『のたまふ』は『言う』の尊敬語なので、「悲し」と言った人は自分よりも目上の人になります。
例 「悲し」と申し上げる
この場合、『申し上げる』は『言う』の謙譲語なので、「悲し」と言った人は聞いた人よりも目下の人になります。
この2つの語は『絶対敬語』と呼ばれていて、使用された場合は必ず主語が天皇、上皇のどちらかになります。とてもシンプルなのでこの2つは覚えてしまいましょう。
まとめ
今回の記事をまとめるとこのようになります。
・古文単語や古文常識を身につけなければ古文は読めない
・敬語、助詞、助動詞を覚えて品詞分解出来る文を増やそう
・助詞や敬語表現で主語を見極めよう
あなたも、ぜひこの記事を参考に正しく古文の勉強をして成績を伸ばしましょう。
また、こちらの記事で科目別の勉強法について紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
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