国公立大学を第一志望にしている受験生はもちろん、センター利用での私立大学受験を考えている受験生なども含めると、ほとんどの受験生が避けては通れないのがセンター試験ですよね。
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そんなセンター試験の中でも、毎回確実に安定した点数を取りにくいのが国語なので、センター国語で8割以上を取るための勉強法を公開していきます。
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センター国語の特徴
センター国語は、時間が80分で全4問、マーク数は36前後。各大問50点満点の合計200点満点です。
すべての本文と設問文を読んで、正答を導くという過程を考えると80分は決して長い時間ではなく、「間に合わない」という声をよく聞きます。
センター試験は基本的に時間との勝負な教科が多いですよね。
センター国語時間なかったわ。
こんなにも時間ないものなのか。— し (@shi_kunnnnnnn) January 14, 2018
センター国語時間ないんやけどどうしよう
時間余る奴の気がしれんわ
— ガッサム (@1113Gasasuke) January 6, 2017
しっかり対策をして、時間内に目標点数を取れるようにしていきましょう!
ちなみに、過去5年間の平均点の推移は以下の通りです。
2018 | 104.68 |
2017 | 106.96 |
2016 | 129.39 |
2015 | 119.22 |
2014 | 98.67 |
続いて、各大問の特徴を紹介していきます。
(出題傾向や形式は2018年までの特徴であり、来年度以降にまったく違う形式で出題される可能性も0ではありません。)
第一問:評論文
まず第一問で出題されているのは評論文です。
問1では漢字問題が5問出題され、問2〜問6では傍線部の理由説明や内容理解などの文章読解問題が出題されています。近年では文章全体の論理展開問題が問6で出題される傾向にあります。
出題される本文の素材としては、近年では哲学や文化が多いですが、過去には経済などが出題されたこともあり、分野を問わずに読み進められる力をつけておく必要があります。
第二問:小説
続いて第二問で出題されているのは小説です。
問1では語句問題が3問出題され、問2〜問6では登場人物の心情把握や行動の理由把握、内容理解などの文章読解問題が出題されています。
出題される本文の素材としては、大正〜昭和初期に書かれた少し古いものが多いですが、現代に書かれたものが出題される時もあります。
明治の文豪が書いた小説が出題される場合もあるので、いろんな時代のものを幅広く読んでおきましょう。
第三問:古文
第三問では古文が出題されています。
問1では短語句の意味解釈問題が3問、問2で文法問題、問3〜6で文章読解問題が出題されます。
評論、小説、漢文を含めても一番得点率が低いと言われているので、古文で得点を稼げるようになると他の受験生と差をつけることができます。
第四問:漢文
第四問では、漢文が出題されます。
問1では知識問題が出題され、問2〜問6は内容説明や理由説明、白文に正しく返り点をつけて書き下しをしているものを選ぶような問題が出題されます。
センター現代文の勉強法
古文や漢文を普段から使う人はいないと思いますが、現代文は普段から使っているものですよね。特段大切な試験勉強がないと感じる人もいるかもしれませんが、対策次第で高得点も狙えます。
ここでは、センター現代文の勉強法を紹介していきます。
漢字や語句問題は満点を狙う
センター試験は「マーク式試験」です。漢字問題といっても、学校の定期テストや二次試験のように、画数の多い難しい漢字を手で書かせるような問題を出題することはできません。
よくよくセンターの漢字問題を見てみると、中学校レベルの漢字が出題されていることがわかります。高校で学習するような漢字が出題されるわけではないので、普段から日常で使う漢字を積極的に書く癖をつけておくといいでしょう。
また、小説問題の最初に出題される語句問題も、慣用句やことわざなどから出題されています。
語句問題を満点にするために慣用句やことわざの問題集をする必要はありませんが、学校のテストや模試、普段の生活の中で出てきた語句で知らないものがあれば、その都度覚えていくのがいいでしょう。
漢字問題の具体的な学習方法
①スキマ時間を有効に活用する
英単語を覚えるときと同様、5分〜15分程度の空いている時間を有効に活用しましょう。書いて覚えるか赤シートを有効に活用することが必要です。
②「大学入試過去問漢字」のアプリを活用する
本来であれば漢字は書いて覚えることが理想ですが、電車での移動時間などの机に向かえない時間で学習をしたい方は、アプリを有効に活用しましょう。
こちらからダウンロードできます。
現代文用語を知る(評論)
「蓋然性」「演繹」「パラダイムシフト」など、評論文特有のキーワードがあります。
こういったキーワードを知らずに評論文を読むことは無謀です。
逆にこれらのキーワードを理解することによって、これまで難しいと思って敬遠していた評論文を読みこなすことができますし、スピードも上がります。
順接、逆接などの繋がりを学ぶ(評論)
「ディスコスマーカー」と呼ばれたりしますが、文と文の繋がりを意識することが評論文の読解問題を解くコツと言えます。
順接や逆接、言い換えなどにそれぞれの印をつけることで文章の構成が視覚化でき、正答に繋げやすくなるので、ディスコスマーカーを意識して印をつけるようにしていきましょう。
「作者」ではなく「問題作成者」の意図を汲み取る(小説)
小説の読解問題では、登場人物の心情把握の問題が出題される場合があります。登場人物がとても変わった性格の持ち主で、全然関係ない何かを思っている可能性もほんとはないわけではありません。
でもそんな状態でも心情把握の問題を出題ができるのは、傍線部の前後にその人物の心情に関する記述があるからなのです。
その時に小説の作者の気持ちではなく、問題作成者がどこをみて解答をしてほしいかの意図を汲み取ることがとても大切です。
とにかく問題演習を重ねる
数学や物理などの場合は公式を勉強したり、英語や古文などの場合は単語や文法の学習を事前にしておかなくてはなりません。
現代文の特徴は、問題演習に入る前に特に事前にしておくべき学習内容がないことです。
なのでいきなり問題演習をすることからスタートできます。その際に特に意識すべきポイントは二つです。
制限時間を意識する
・評論文 25分
・小説 17〜18分
・古文 20分
・漢文 12〜13分
・見直し 5分程度
このように見るとわかりやすいですが、センター試験の国語は時間との勝負です。いくら全問正解できたとしても、30分も1時間もかけていては意味がありません。制限時間を意識して問題演習をしていきましょう。
また、あらかじめ自分なりの時間配分や大問の解く順番を決めておくことも重要です。
解答の根拠を正確に見つける
センター試験はマーク式の試験なので、ある程度適当にマークしても点数が取れるかもしれません。しかしそのような解き方をしていても目標点には絶対に到達できません。
練習すればすぐにできるようになるものでもありませんが、解答の根拠を正確に見つけられるようにすれば、正答率は格段に上がります。
要点に線を引くなどの工夫をしておけば解きやすいですし、後から答え合わせをする時にも役にたちます。
短い時間で正確に解答の根拠を見つけられるようにしていきましょう。
問題演習をして、正答した問題を含めて解説を読み込む
今まで紹介したポイントを意識して問題演習を進めていきましょう。
解答の根拠を正しく見つけられていたのかを確認するため、正答を得られた問題も含めて解説を読み込み、解答の根拠を正しく見つける練習をしましょう。
おすすめ参考書
ここまで、センター現代文対策の勉強法を書いてきました。
現代文対策の参考書や問題集をこちらの記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください。
センター古文の勉強法
古文に対して苦手意識がある受験生も多いですが、正しい方法で対策を進めれば満点やそれ近くの点数を獲得することができます。
大雑把な手順をまとめていきます。
① まずは重要単語を覚える
② 助動詞をマスターする
③ 実践演習をする
まずは重要単語を覚える
まず最初に取りかかるべきなのが、単語の学習です。
ここのところ単語の意味が分かれば正解を導き出せるような問題が10点分ほど出題されていますし、本文の内容自体は小学校高学年でもわかるくらいのレベルの問題しか出題されていません。
単語を覚えるだけで7割近くの点数を取ることができるのです。
そうなんです。英単語を覚えるよりも全然楽なので、まずは単語をマスターしていきましょう。
古文単語の具体的な覚え方
・一気に覚える
・復習を繰り返す
基本的に古文単語は一気に覚えた方がいいです。1日40〜50個くらいを目安に覚えていきましょう。
また寝る前の5分間や昼食直後の5分間など、空いた時間があれば積極的に覚えた古文単語の復習をしていきましょう。せっかく覚えた単語を復習しないとまったく定着しませんし、もったいないです。
助動詞をマスターする
単語を覚えたら、続いては助動詞などの古文特有の文法をマスターしていきましょう。助動詞はそこそこの数があり、また前後の文脈から意味が変化したりするなどなかなか厄介な存在です。
しかし時間を取って勉強をすれば確実に覚えられると思いますし、センター試験でも文法の問題が1題出題されているので、是非ともマスターしてほしい内容になります。
古文助動詞の具体的な覚え方
古文の助動詞を覚えるための必殺技があります。それは、「もしもし亀よ」の替え歌です。
もしもしかめよかめさんんよ
せかいのうちでおまえほど
あゆみののろいものはない
どうしてそんなにのろいのか
上のリズムに合わせて、次のように覚えます。
むず・む・ず・じ・しむ・まし・まほし
る・らる・す・さす・しむ・ず
つ・ぬ・たり・けり・たし・き・けむ・り
らむ・めり・らし・まじ・なり・たり・ごとし
実践演習をする
重要単語を一通り覚えて、助動詞などの文法項目の勉強が終わったら、あとは実践演習をしていくのみです。
ここまできたら基本事項はほぼ頭に入ってるはずなので、センター試験の過去問や、大手予備校から出版されているセンター試験対策問題集で練習を重ねていきましょう。
センター試験は時間との勝負なので、実践演習でも20分以内に解き終えられるように練習をしていきましょう。
おすすめ参考書
ここまで、センター古文対策の勉強法を書いてきました。
古文対策の参考書や問題集をこちらの記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください。
センター漢文の勉強法
センター漢文で出題される問題は、大きく分けると「知識暗記型問題」と「本文読解型問題」のふたつに分かれます。
難関国公立大学を目指す受験生は、漢文は満点必須と言われたりもするので、しっかり対策していきましょう。
知識暗記型問題の勉強法
この問題は、知っていれば解ける問題です。重要句法や語句をしっかり暗記しましょう。
この後で紹介する参考書の中でも、「漢文早覚え即答法」「漢文ヤマのヤマ」のどちらか好みに合う一冊を選び、そこに載っている句法を覚えてしまったら完璧です。
この分野は本当に覚えるだけなので、サボってしまうと他の受験生にどんどん差をつけられてしまう分野です。
覚えるだけで点数に直結しますし、ぜひ時間があるうちにマスターしてしまいましょう。
漢文の学習で必要な知識は、句法と単語です。
句法の勉強は、参考書「漢文ヤマのヤマ」を使って学習していきましょう。その際、「未AB」ではなく、「未嘗見泣(未だ嘗て泣くを見ず)」のようにきちんと例文で暗記することが大切です。
単語の勉強は、英単語や古文単語のように覚える数は多くなく、せいぜい100個〜200個程度です。
漢文の単語帳のようなものはほぼ出版されていません。学校の授業や句法の参考書などで勉強していく際に出てきた単語のうち、覚えていなかった単語をノートにまとめていくといいです。
本文読解型問題の勉強法
対して、こちらは知識だけでは解ける問題ではありません。しかし、知識がないと本文も読めませんし正答も得られませんので、まずは知識を頭に入れることが大切です。
知識をいれたらセンター試験の過去問や予備校のセンター模試などの問題を使って本文読解の練習をしていくのですが、この時に意識しないといけないポイントがふたつあります。
それは「登場人物を把握すること」と「物語の背景を理解する」ことです。
具体的には、本文の前に現代語で書かれている『リード文』を丁寧に読むことですね。
リード文を読む癖をつけてから読解練習をしていくと、自ずと点数は上がってくるはずです。
① 重要句法や語法を頭に入れる
② センター試験過去問やセンター模試の問題で練習する
※リード文から、「登場人物」と「物語の背景」を絶対に把握する癖をつける!
おすすめ参考書
ここまで、センター漢文対策の勉強法を書いてきました。
漢文対策の参考書や問題集をこちらの記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください。
まとめ
今回はセンター国語の勉強法を紹介してきました。
センター国語は点数が安定しにくく、難関国公立大学志望でも5割の点数で終わってしまうこともあるほど恐ろしい教科なので、しっかり対策をして目標点を確実に取っていきましょう!
また、現代文・古文・漢文のそれぞれの詳しい勉強法は以下の記事で解説しています。国語の成績を伸ばしていきたい方はぜひ合わせてご覧ください。
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