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「世界史の勉強は独学でOK?」
「具体的にどういう勉強法があるの?」
こんな高校生・受験生の疑問に答えます。
この記事では世界史の勉強法をテーマに解説していきます。
定期テスト、センター試験など目的別に勉強法を解説しているので、
これを読めば、世界史の勉強法については完璧です!!
この記事が3、4分でサクッと読めます!
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世界史の勉強は独学で問題なし!
東大生筆者の経験からして、
世界史の受験勉強は独学で問題ないです。
学校の定期テストからセンター試験、二次試験に到るまで世界史は全て独学で対応可能です。
逆に、学校や予備校の授業だけに頼り切るのは危険です。それは世界史という科目の性質上仕方のないことなのです。
そもそも日本史や世界史、地理などの社会科目は英語や数学、国語などの重要科目に比べて重要度が低くなりがちで、演習や過去問を解く際にも後回しにされがちです。
また、他にも同様な高校は多いと思いますが、筆者の高校では通史が終わるが高3の夏明けでした。ここから復習と過去問等の演習を始めているようでは手遅れです。
つまり、予備校の授業に頼り切ることなく世界史を独学で勉強していかなければいけないのです。
もちろんやみくもに暗記しているだけでも成績は伸びないので
- 正しい勉強のやり方
- 自分にあった良い参考書
この2つを意識することが大切です。
それでは、今から解説していきます!
世界史はどうやって勉強していく?
全体の流れを掴むことが最優先
学校の試験や模試、大学受験においても共通して言えることなのですが、まずは全体のストーリー(歴史全体の流れ)を掴んでから復習しつつ細かい知識を暗記していくといった勉強法が最適です。
最初に世界史全体を把握しておくことで、全体としてどれくらいの分量があるのか、内容の濃い大事な分野はどこなのかといったことをはじめに把握することができます。
これを知っておけば、2周目で細かい知識をいれていく時に効率よく勉強ができます。そのため、圧倒的に時間短縮ができ、その分もっと詳しい知識を暗記することができます。
なので、まずは歴史全体の流れを掴むことが最優先だと考えてください。
横軸での関係もしっかり
まずはじめに通史を終わらせるということを上で解説しました。通史(歴史全体のストーリー)というのは言うなれば歴史の縦軸です。最初は縦軸を勉強してください。
次に、2周目以降で細かい知識をいれていく際に意識して欲しいのが横軸でのつながりです。
日本史であれば基本的には日本国内の事がメインです。
しかし、世界史となると世界全体のことに目を向けなければいけません。その際に、同時代に別々の地域で起こっていた出来事を関連付けて記憶していくようにしてください。
模試や本番の試験では、縦軸だけでなく横軸にも目を向けないと解けない問題がたくさん出てきます。
まとめノートは作るべき?
世界史に限らず、自分なりのまとめノートを作成している人がいます。
世界史において、まとめノート作成はやってはいけない勉強法です。
なぜかというと、世界史の膨大なストーリーをまとめるのに時間がかかってしまい、多くの人は自己満足で終わってしまうからです。
もちろん自分の知識をしっかりと整理したり見やすい物を作ることは、多少効果があるとは思います。
しかし、いちいちまとめノートを作ることは圧倒的に時間の無駄です。コスパが非常に悪いのです。
受験においては英語や数学など他の重要科目に時間を割かなくてはなりません。世界史のまとめノートごときで時間を取っている暇はないのです。
自分で作らなくてもよくまとまった参考書はいくらでもありますので、とにかく筆者はまとめノート作成をオススメしません。
短期間で伸ばす!定期テストの世界史独学勉強法
世界史の勉強といっても、学校の定期テストだったりセンター試験、二次試験と様々な試験があります。基本的には勉強方法は同じなのですが、ちょっとしたテクニックは変わってきます。
ここでは定期テストに特化した勉強法を解説していきます。
- 「実況中継」でテスト範囲の概観を掴む
- 教科書を流し読み
- 授業プリントで細かい内容を暗記
- 一問一答でアウトプット
- 「定期テストは捨てる」
「実況中継」でテスト範囲の概観を掴む
高校の世界史は教科書をベースに先生が授業をしていると思います。
しかし世界史の教科書には、基本事項と深い知識が並列して載っており最初読んだときは流れを掴みにくいのが実際です。
そこでまずは有名な世界史の参考書「世界史B講義の実況中継」を使ってテスト範囲の概観を掴んでいきましょう。
この参考書の詳しい解説は後ほどします!
教科書を流し読み
「実況中継」で外観を掴んだら次は教科書の同じ範囲を流し読みしていきましょう。
最初に教科書を読んだときとは違ってしっかりと内容が頭の中に入ってくるはずです。
ここで大事なのは、教科書に時間を取られすぎないことです。あくまでも「実況中継」や授業プリントをメインに勉強していってください。
授業プリントで細かい内容を暗記
次は授業中にもらったプリントやノートを見返してより細かい知識をいれていきましょう。
先生が定期テストで出題するポイントはプリントやノートに大きく書かれていることが多いので、ポイントになりそうなところを意識しながらテスト対策をしていってください。
一問一答でアウトプット
ここまで知識をいれていく作業を解説してきました。
それが終わったらもう一つやらなければいけないことがあります。それはアウトプットです。
知識をいれただけでは何の意味もないので、それがしっかり定着しているかどうかの確認をしましょう。
入試が近くなったら「定期テストは捨てる」
そもそも定期テストを捨てる(勉強しない)といった選択肢もありです。
勘違いして欲しくないのですがは、あくまでも定期テストの勉強をしないと言っているのです。世界史そのものを捨てろなどとは言っていません。
高校には難関国公立を目指す人もいれば様々なランクの私立文系を志望している人もいるかと思います。ですが、高校の定期テストでは志望校に関係なく一律で同じ問題が出題されるため。明らかに自分の志望校には必要ない問題まで出題されていることがあります。
入試が近くなったら、定期テストの範囲だったとしても自分の志望校に不要な知識を覚える必要はありません。
筆者も東大志望だったため、早慶で出題されるようなものすごく細かい知識などは捨てていました。
高校の成績が関係ない大学を受験する人は、割り切って自分の志望校の勉強をするのもありです!
「受験生に定期テストは邪魔!勉強すべきでない3つの理由を東大生が解説」
この記事で学校の定期テストについて解説しています。
【大学受験】センターの世界史独学勉強法
基本的には定期テストと同じ
センター試験であっても基本的には学校の定期テストと同じ勉強法で対策できます。
まず概観、次に知識、最後にアウトプット。この流れです。
定期テスト対策の時に紹介した「実況中継」、これを使ってひと通りのストーリーを頭にいれていきます。
そのあとはセンターの過去問を解きつつ、解らなかった問題は教科書や実況中継に戻ってその都度知識をいれていきましょう。その際、まとめノートではなく直接参考書や教科書に書き込むようにしてください。
いつ頃までに通史を終わらせる?
では、いつまでに通史を終わらせていつから過去問演習を始めれば良いのでしょうか。
学校の授業で通史が終わるのはだいたい高3の秋くらいだと思いますが、目安としては独学で高3の夏休み前までには終わらせておきたいところです。
秋以降に始まるセンター対策の際に通史を一通り終わらせておけば余裕を持つことができるかと思います。
センター9割は楽勝
センター世界史のレベルなら9割以上、なんなら満点を取ることは難しくありません。
なぜなら、センターレベルなら暗記で完結してしまうからです。
もちろん実況中継や教科書を何周もして、さらに横軸での関係をしっかり把握しておくことが前提ですが、逆に言えばこれさえやればセンター試験は楽々突破できます。
この記事で触れた内容も含め、「センター世界史で9割・満点取る勉強法を東大生が解説!おすすめ参考書も」でセンター世界対策について詳しく解説しています。
独学で世界史を勉強する場合の必携参考書一覧
東大生筆者オススメの世界史の参考書5つを紹介します。これだけ揃えれば世界史は独学で勉強できます。
- 詳説世界史B 改訂版
- 世界史B講義の実況中継シリーズ
- 世界史Bの点数が面白いほどとれる本
- 東進 世界史B一問一答
- 山川 一問一答世界史
詳説世界史B 改訂版 (山川出版社)オススメ度:★★★★★
この教科書を使っている高校は多いのではないでしょうか。
歴史のストーリーを理解しながら暗記を進めていく世界史にとって教科書はなくてはならないものです。
学校で別の教科書を使っている場合はそちらでも構いませんが、教科書をしっかりと熟読しましょう。
解説をしっかり読み込むことができればストーリーもすんなり入ってくるはずです。
分量 | 多め |
網羅性 | 入試標準レベルまで |
難易度 | 並 |
おすすめ時期 | 高1〜高3夏 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
世界史B講義の実況中継シリーズ (語学春秋社)オススメ度:★★★★★
この参考書は世界史で受験する人にとってはなくてはならない参考書です。
対象となる層は全ての人で、前提知識0の状態から始めることができます。
さらには学校の定期テストレベルから東大・一橋などの超難関校レベルまでを網羅しているため、シリーズで買い揃えれば合格間違いなしです。
多くの人がためになった参考書と評価していますし、筆者もこれは買ってよかったと思っています。
分量 | 並 |
網羅性 | 入試標準レベルまで |
難易度 | 並 |
おすすめ時期 | 高1〜高3夏 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本 (KADOKAWA)オススメ度:★★★☆☆
これは実況中継と同じような内容の参考書となっています。どちらか使いやすい方を選べば良いのではないでしょうか。
センター前に詰め込むならこの1冊で間違いないと思います。
世界史の基礎がしっかりできていればセンター9割前後は堅いです。
分量 | 並 |
網羅性 | センターレベルまで |
難易度 | 易 |
おすすめ時期 | 高1〜高3夏 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
東進 世界史B一問一答 (東進ブックス)オススメ度:★★★★★
一問一答形式の参考書は多くありますが、筆者はこの東進の一問一答をオススメします。
通史を終えた後に単語やその他の知識を詰め込んでいくには必須の参考書です。
難関国公立だけでなく、難関私大にも対応しています。
分量 | 多め |
網羅性 | 入試標準レベルまで |
難易度 | 並 |
おすすめ時期 | 高1〜入試本番 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
山川 一問一答世界史 (山川出版社)オススメ度:★★★☆☆
山川の教科書に準じた一問一答の参考書です。
東進やその他の一問一答と比べても大差なく、自分にあったものを使うようにしてください。
ただ、あまり色がなく、分量が多いため、途中で飽きてしまう可能性もあります。
早稲田・慶應などの超細かい知識が必要とされる大学を目指す方にオススメです。
分量 | 多め |
網羅性 | 私大まで網羅 |
難易度 | 並 |
おすすめ時期 | 高1〜入試本番 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
東大世界史の勉強法
東大世界史の攻略ポイントとしては、やはり基礎の充実と過去問研究に尽きるでしょう。
傾向としては
- 古代から現代まで幅広い
- 地域も特に絞られておらず、全地域から
- 教科書の内容で完結
という感じです。
東大の世界史は縦軸・横軸共に理解しているかを問う問題が出題されるため、生半可な知識では到底太刀打ちできません。
過去問研究を繰り返し、徐々に慣れていくしかないのです。
しかし、東大世界史は教科書の範囲からしか出題されません。逆に言ってしまえば教科書を隅から隅までマスターしてしまえば東大世界史は攻略できてしまうのです。
高校の教科書におさまらず一部大学レベルの知識を要求してくる一橋大学の世界史とは違って、東大の世界史は教科書をしっかり理解できれば解けてしまいます。
「東大世界史の対策と参考書を現役生が徹底解説!過去問はいつから?」で東大世界史の 勉強法についてさらに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は世界史の勉強法を解説しました。
世界史は全体の流れを掴んだ上で暗記することが大切です!
一般に世界史は受験科目で最も暗記量が多い科目と言われていますが、全体の流れが見えると大分覚えやすくなります。
そして、縦軸の流れが掴めたら、横軸でも整理しましょう!これで受験生のあなたの世界史の成績は伸びるはずです!
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