過去問(赤本)はいつからやる?使い方をセンター・二次試験別に東大生が解説!

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大学受験って過去問はいつからやるの」

過去問の使い方を教えて!!」

あなたもこんなことを考えていませんか?

 

この記事では大学受験の過去問(赤本)をいつからやるかをテーマに解説していきます。

過去問の使い方から東大受験生の場合も解説しているので、

これを読めば過去問については丸わかりです!!

 

記事は2~3分で読み終わります。この記事が少しでも受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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大学受験における過去問(赤本)を解く意味は?

おそらくこれを読んでくださっている受験生含む、皆さんも、

過去問は大事

ということは漠然と理解していると思います。

しかし、実際の受験を経験した筆者からすると、過去問こそが全てです。過去問を

東大受験生であった筆者は、過去問を解くことで身をもって東大の入試の傾向をつかむことができました。

これらは各予備校が行っている東大模試とは違います。やはり模試は所詮模試であり、

「こんな問題、絶対本試験にでないだろw」

というような問題が結構あります。予備校の模試は採点基準を公表しています。採点基準を明確化するためにも本試験と性質の異なる問題が出題されるのは仕方のない部分でもあります。

予備校の模試の信頼性がイマイチだからこそ、過去問を解くことの重要性は大きいのです。

ここからは

  • センター試験
  • 二次試験

の2種類にわけていつから過去問を始めるか、解説していきます。

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過去問はいつから始めるべきか【センター試験】

結論ですが、狙う大学・学部によって始める時期は異なっていきます。

大きく

  1. センター試験の成績が重要な大学・学部
  2. センター試験の成績が重要でない大学・学部

にわけて解説していきます。

センター試験の成績が重要な大学・学部

センター試験の成績が重要な大学とは、医学部のような学部が最も該当します。二次試験との合計のうち、4割以上がセンター試験で決まるならそれはセンター試験が重要な大学と言えるでしょう。

それに該当する人は目安として、9月からセンター試験過去問を一定のスケジュールで解いていきましょう。

センター試験も過去問が25ヶ年分くらいは書店ですぐに手に入ります。自分の苦手科目・分野に関してはできるだけ多くの年度をこなしておきたい所です。

また、「今日は数学1年、明日は英語1年」のようにやるのはあまりオススメではありません。本番の試験は一気にテストがあります。できるなら勉強時間の確保できる土日をとって、

  • 社会→国語→英語
  • 理科→数学

のようにあわせて一気に解いてみる方がより本番に近い練習になるでしょう。

センター試験の成績が重要でない大学・学部

センター試験の成績が重要でない大学・学部とは、東大のような大学です。なんと東大はセンター:二次試験=1:4なのです。はっきり言ってセンター試験はできてもできなくてもどうでもいいです。足切りさえ突破していれば笑

(東大の配点については「東大入試のセンター試験圧縮のしくみを現役東大生が解説【初心者向け】」で解説しています。)

例えば東大受験生ならセンター試験対策は12月からで大丈夫です。それも12月中旬くらいからで。センター850点とセンター750点の差は二次試験と合算すると、12点くらいの差になります。これは二次試験の数学1問で簡単にひっくり返る点数なのです。

センター試験の勉強をするのが合理的でないのがわかります。

一般に上位国立大学になればなるほど、センター試験の比率が低くなる傾向があります。12月中旬からだと間に合わない可能性もあるので、11月中旬からセンターの勉強の比率をあげていくのがよいでしょう。

過去問はいつから始めるべきか【二次試験】

二次試験の過去問を始める時期ですが、高3の9月以降にしましょう。

多くの受験生は高校3年の春休みくらいから本格的に受験勉強を始めだすと思います。受験勉強を始めたばかりで力もない状態で過去問を解いても意味がありません。

レベル1の武器でラスボスに何度も戦いに行くようなものです。得られるものもない無意味な行為です。

この当サイトでも何度もお伝えしていますが、夏休みまでは色々な参考書をこなしながら基礎をつけていくことが大切です。焦って過去問を解きたくなる気持ちもわかりますが、そこは我慢して夏休み明けの9月以降にそれを解放してください。

過去問の使い方・やり方について

過去問の使い方ですが、原則として

1年分を試験時間の-10分で解く

のが一番効果的かと思います。

ポイントは

  1. 丸々1年分
  2. 試験時間の−10分

という2点です。

まず、過去問を細切れにして解いていくのはやめましょう。特に東大受験生は要注意です。巷に溢れている東大受験生向けの参考書には、過去問が細切れになって掲載されています。

しかし過去問はセットでやらないと意味がありません。東大文系の場合数学が4問出題されますが、大事なのはその4問の合計点をいかに高くするかです。完答する必要はないのです。部分点を拾いまくって50点を確保する方が2/4問正解して40点よりも点数は高いです。つまりそういうことです。

できれば初見の状態で過去問は解きたいので、安易に「東大」の名がついた参考書をやるのは要注意です。

次に試験時間の-10分というルールですが、これは試験本番のプレッシャーを考慮したものです。やはり受験を経験した筆者としても、本番の試験時間はかなり短く感じました。いつも時間が余りまくっていた国語でさえも、そこまで余らなかったくらいです。無意識にやはり緊張しているのでしょう。

その緊張を考慮して、試験時間-10分で解ききるくらいの実力をつけておきたいのが本音です。過去問演習といってもあくまで練習なので、精神状態もいいはずなのでこれくらいの負荷を自分にかけてやるほうがよいでしょう。

過去問は何年分解くべきか

結論ですが、大学によります。

赤本に掲載されている分は確実にしておくべきです。

ただ、それ以上過去のものをやるかどうかは人によります。

10年以上も前の入試だと傾向も異なるものが多いですし、やる意味がないと主張する人もいれば、意味があると主張する人もいます。

筆者は東大受験生でなんだかんだ全科目1回は25ヶ年を解いたので、古い過去問も目に通しておくことは悪くはないと思います。少なくとも手に入るなら、直近10年分は解いておきたいです。

直近の過去問は残して二次直前期に

9月以降から徐々にはじめていく過去問ですが、センター試験にしろ二次試験にしろ直近数年(5年くらいがベスト)分の過去問は残しておきましょう。

この記事で何回も言っていますが、大学入試の出題傾向はわりと頻繁に変わります。なので、10年前の過去問を解いても何の意味もないことが多いのです。しかし直近5年分くらいはその大学の現在の出題傾向を表していると解釈してOKです。

この直近の過去問は二次直前期まで残しておいて、センターが終わり次第解いていきましょう。

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東大受験生の場合、過去問はいつから?

ここからは東大受験生向けに書きます。

センター試験

センター試験はさきほども解説しましたが、12月中旬くらいからでOKです。足切りにかからなければ何点でも問題ないです。

東大受験生のセンター合格者平均点からみる目標点と本音を東大生が語る」で東大センターについては解説していますが、760点くらい取れてたらOKです。自分は760点くらいは超えそうだなと思ったら、12月中旬以降に集中してセンター対策をしたのでOKです。

二次試験

二次試験ですが、基本的には9月以降に過去問を解くのが基本的です。

しかし筆者自身、東大受験に関しては必ずしもそうである必要はないのかとも思います。

実は筆者は夏休みまでに世界史の過去問を25ヶ年分終わらせてしまいました。確かに実力があまり成熟していない状態で過去問を潰してしまったとも解釈できるのですが、東大は25ヶ年、それ以上に過去問が簡単に手に入ります。

なので、全部を9月以降で終わらそうとするのは若干無謀なのでは、とも思うのです。

文系なら社会、理系なら理科のうち、夏休みまでに片方1科目分を終わらせておくのは案外賢明かもしれません。残りの1科目を秋以降に集中的に攻めていくというやり方で筆者は成功しました。

英語

英語は本当に9月以降、それも10月頃くらいからでよいのでは。

東大英語は2005年くらいより以前は驚くほど簡単で、過去問演習にもなりません。2007年くらいから現在のレベルに近づいてきていると感じます。なのでつまり、過去問演習できる年数は実質的に10年分です。焦って解かずに温存しておくことが大切。

東大英語の勉強法と参考書リストを現役生が解説!【設問別の対策も】」で東大英語については解説しています。

数学

数学は文系・理系で事情が変わってくるでしょう。

数学も実質的には直近10~15年分くらいしか【過去問演習】にならないでしょう。それ以上遡ると、文系なのに数3が出題されていたりします。

基本的には過去問ゲーなのですが、東大数学に関してはその性質が薄いかと思います。数学を無難に乗り越えたい人は、数学の参考書自体なら山ほどあるのでそれらを活用して実力をつけていき、11月頃から過去問をこなしていくので十分事足りるかと思います。

【超本質】入試数学満点の理3生による東大理系数学の勉強法と参考書」で東大理系数学についてはくわしく解説しています。文系は「【東大文系数学】傾向と対策を入試4完の東大生が解説!【おすすめ参考書も】」で。

国語

やってもやらなくてもあまり点数が変わらないのが東大国語です。

過去問は11月~12月に5年分、センター明けから5年分の合計10年分で事足りるでしょう。舐めていたら足元を救われますが、ちゃんとやっていれば本試験で皆60~70点くらいは取れます。

【現古漢】東大国語の対策と勉強法【失敗せずに次の数学をむかえる】」で東大国語全体について解説しています。

まとめ

今回は過去問をいつから解くかをテーマに解説してきました。

受験する大学のセンターと二次試験の配点、あなたの得意科目・苦手科目に応じて、過去問を解く適切な時期は変わってきます。

どうすればいいか分からない人はまずは現状の自分の学力を自己分析して、逆算して勉強計画を立ててみましょう!

 

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