【現代文】評論文の得点を上げるための効果的な勉強法とは?

【現代文】評論文の得点を上げるための効果的な勉強法とは?
  • 先生の解説を聞いたり、参考書や問題集の解説を読んだりしたら「へー、そうなんだ」と理解できた気になれるけど、いざ自分で問題を解こうとするとまったくできない
  • センター試験の問題は消去法で選択肢を消していけば大体合っているけど、二次試験の問題が解けない
  • 「下線部の言い換えをしなさい」という問題の言い換え部分が本文中のどこにあるのかがわからない
  • 記述問題がうまく書けない
  • 評論文に時間をかけすぎてしまい、小説・古文・漢文を解く時間がなくなりすべて解ききれない

現代文のひとつの分野である評論文を勉強している中で、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

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そして評論文が苦手なせいで、現代文の成績がなかなか伸びていかないという人も多いはずです。

そんな人のために今回の記事では、評論文の得点を上げるための効果的な勉強法を具体的に解説していきます。

勉強しづらいと感じる評論文を効率良く勉強して、現代文の成績をどんどん上げていきましょう。

そして上記にまとめたような悩みもすべてこの記事で解決していけます。ぜひ最後まで読んでみてください。

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現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法

まずは、評論文の得点を上げるための効果的な勉強法を紹介していきます。

志望校の傾向分析

現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法『志望校の傾向分析』

まずは志望校の過去問を一通り目を通して、評論文はどんな問題形式なのか、どんな問題が頻出されているのかという傾向を分析するようにしましょう。

そこからどんな対策が必要なのかがわかるようになります。

漢字・語彙の勉強

現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法『漢字・語彙の勉強』

評論文には、普段使わないような少々難しい漢字やキーワードが出てきます。

これらの漢字やキーワードの意味を知らないと、文章自体の意味を掴むことが困難になり、曖昧にしか理解できなくなってしまいます。

しかし、漢字や語彙に関しては、知っているか知らないのかの差でしかありません。

しっかり勉強すれば誰でも理解できるような分野なので、現代文の点数を上げていくために漢字と語彙の力を鍛えることはおすすめします。

以下の記事で漢字と語彙力を身につける方法やおすすめの参考書を紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

【大学受験】現代文の漢字の勉強は本当に必要なの?

【大学受験】現代文の漢字対策!果たして漢字の勉強は必要?

【語彙力の必要性】大学受験の現代文は語彙力がないと落ちる!?

大学受験の現代文攻略には語彙力が必要!身につける方法・参考書を紹介!

背景知識の把握

現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法『背景知識の把握』

評論文の内容を理解する準備として、評論文の問題によく取り上げられるテーマや話題についての基本的な知識を頭に入れておくことは大切です。

入試に頻出のテーマについての知識が頭に入っていれば、入試本番でも評論文の内容が頭に入ってきやすくなります。

例えば、国際的な社会問題についての背景知識がある人なら、入試本番で初めて見るような国際問題に関する評論文が出題されても、柔軟に対応でき、筆者の主張を読み取りやすくなりますよね。

評論文の背景知識を把握するにあたってのおすすめの方法は、志望校の過去問を分析した上で、入試に出やすいテーマについてインターネットや新聞で調べたり、参考書を読んだりすることです。

大学によって出題されやすいテーマの傾向が異なってくるので、志望校に合ったテーマについて勉強するようにしましょう。

参考書を使って練習しながら学ぶ

現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法『参考書を使って練習しながら学ぶ』

志望校の傾向分析、漢字・語彙の勉強、背景知識の把握ができるようになってきたら、実際に参考書を使って評論文の読み方や解き方を練習しながら学んでいきましょう。

その際に使うべきおすすめの参考書は以下の記事から確認できます。ぜひご覧ください。

【2021年版】現代文の人気おすすめの参考書・問題集19選

 

参考書を使って練習しながら学んでいく上で、身につけていきたい力は「読解力」「解答力」です。

読解力と解答力は現代文全体において必要になる力ですが、その中でも評論文の点数を上げていくためには特に重要な要素になってきます。

評論文では、文章をより論理的に理解することが大切になってきます。

また、文章を正しく読めるようになったとしても、解答の見つけ方がわかっていないと点数につなげることができません。しっかりと間違った選択肢は排除して、正しい選択肢を選ぶ力が必要になってきます。

そのために参考書を使って、文章を論理的に読み解いていくトレーニングと正答の根拠を発見するトレーニングをしていきましょう。

そして読解力と解答力を身につけていく上で大切になるポイントをそれぞれ紹介します。

読解力習得に必要なポイント

◉文章を要約する練習をする
▶︎大体100字を目処に、それぞれの文章の要旨を簡潔にまとめる練習をしましょう。

◉文章を客観的に読む
▶︎評論文を読む際には自分の意見は一切無視して、常にその文章に書かれている内容だけを理解する癖をつけるようにしましょう。

◉同じ文章を何回も読む
▶︎一度解いた文章を何回も読むようにして、自分で答えを導き出せる読む方を習得しましょう。

解答力習得に必要なポイント

◉傍線部を過不足なく読む
▶︎傍線部と問題文を照らし合わせて、条件を正確に確認してから問題を解くようにしましょう。

◉消去法で考える
▶︎確実に間違っている選択肢から消していきながら答えを導き出すようにしましょう。

◉自分で解答の根拠を見つけ出す
▶︎自分でその解答になる根拠の部分を探してチェックしてから答え合わせをするようにしましょう。

 

評論文を読んだり解いたりする上で意識するべき事柄や注意すべきことは、この後のパートで具体的に解説していきます。

間違えた問題への取り組み方・効果的な復習の仕方

現代文の評論文の得点を上げるための効果的な勉強法『間違えた問題への取り組み方・効果的な復習の仕方』

どんな勉強であっても復習は大切ということがよく言われていますが、それは現代文の評論文の勉強であっても変わりません。

復習をすることは非常に重要です。

具体的な復習の方法は、前日解いて間違えた問題を、翌日にもう一度解き直し、なぜその間違いが起こったのかということを徹底的に確認することです。そして、その間違えた理由を自分の言葉で説明できるようにしてください。

間違えた理由を曖昧にして、しっかり自分の言葉で説明できないと、その後また同じミスを繰り返します。

そこで考えるべきポイントは、

  1. 本文で一番伝えたいこと・要点は何か?
  2. どのような根拠をもとにその結論が出たのか?
  3. そしてどのような考え方で解答にたどり着いたのか?

という3点です。

まずはこの3点のポイントを自分なりに考えて、そこで出た自分の考えと解説を見比べます。そこから、どこに考え方のズレがあったのかを明確にするようにしましょう。

その考えのズレに間違えた理由が詰まっています。

自分だけでは理解ができないようだったら、学校や塾・予備校の先生に質問すると良いでしょう。

この復習の仕方で練習を繰り返していけば、評論文で必要になってくる読解力や解答力を鍛えることができます。

そして間違いなく評論文の点数は上がっていきます。

センター試験・共通テスト対策

センター試験・共通テスト対策では、実際にセンター試験の過去問や共通テストの予想問題集などを解いていきましょう。

そしてその際に注意するべきことは、先ほどもチラッと述べましたが、必ず「消去法」を使って問題を解いていくということです。

センター試験や共通テストはマーク式の問題形式です。そのためどの問題にもあらかじめ選択肢が設けられていて、その中から正解を選ぶという出題方法ですよね。

そのような問題形式では消去法を用いて、正しくない選択肢から消していって、最終的に正しい選択肢を導き出していきましょう。

選択肢の中にはまったく関係ないキーワードが含まれていて、一目で正しくないと判断できるケースも少なくありません。過去問や予想問題をする際から、正しくない選択肢を探して、解答から除外する癖をつけておくことが大切です。

正しい選択肢がわからなくても消去法を使って、1つずつ選択肢を消していけば間違いを減らすことができます。

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二次試験対策

二次試験では記述式試験になるので、消去法は使えなくなり、センター試験・共通テストの対策とはまた違った対策をしないといけなくなります。

記述式試験には、文章の難解なキーワードや表現を自分なりの言葉でわかりやすく噛み砕いて説明する力や、文章全体の論理構成を解答の形に合うように組み替えて論理的な解答を作る力など、自分で解答文を作る際の様々な力が必要になってきます。

これはひたすら練習を繰り返して実践的な力をつけていくしかありません。

具体的には、記述対策の問題集を使って何回も練習していきましょう。

二次試験対策におすすめの参考書は、『得点奪取現代文 記述・論述対策』です。

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現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと

続いて、評論文を読んだり解いたりする上で意識するべき事柄や注意すべきことを紹介していきます。

判断基準は筆者の記述

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『判断基準は筆者の記述』

現代文の評論文の問題を解く際の判断材料はただひとつ。筆者の記述のみです。

これが非常に大切です。超重要事項です。

この大前提の考え方が抜け落ちていると、評論文の点数は絶対に上がっていきません。

評論文には、個人的な意見や自分本位な考え方はいりません。評論文を解く際にはすぐに捨ててください。

自分がどれだけサッカーが好きでも、その評論文を書いた筆者がとてつもなくサッカーのことが嫌いと主張していたら、「なんでサッカーが嫌いなんだ!この筆者はどうかしている!」なんてことは思わず、その評論文の中ではサッカーは嫌いだと認識してください。

この当たり前のような大前提の考え方を持てていない受験生もいるので、今一度筆者の記述が判断軸になるということを忘れないようにしてください。

現代文の評論文では、常に客観的な目線でいることが求められます。

筆者の主張を掴む

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『筆者の主張を掴む』

次に大切になってくることは、筆者の主張を掴むことです。

入試に出題される評論文は、本や論文の一部から抜粋したものであり、当然ながらその評論文には作者がいます。

筆者は何かしらテーマを持って、何か伝えたいこと・意見・目的を持って評論文を書いています。

このことから、評論文の筆者は意見や主張、何かしらのメッセージを読み手に対して伝えているということを念頭に置いて読んでいくようにしましょう。

なので、評論文を読む際には、筆者の主張を読み取ることが重要になります。それが筆者がその文で一番伝えたいことです。

筆者の一番伝えたいことがわかれば文章の内容がスムーズに入ってくるようになり、それに対する問題も答えやすくなります。

評論文を読む際には、「筆者はこの文章で読み手に対して何が伝えたいのか」ということを考えながら読み進めていくと理解度が深まり、それが直接点数にも結びついていきます。

接続詞・指示語に注目する

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『接続詞・指示語に注目する』

評論文では文のつながりを考えて読んで、初めて文章の大きな流れが見えてきます。

接続詞は、文章のつながりを示す言葉で、この接続詞を理解しないと文章の要旨を理解できなくなってしまいます。

逆に、接続詞に注目して読んでいけば文章の理解の手助けになって、流れを掴んでいくことができます。

また、評論文の特徴として、前に述べた内容を「それ」や「これ」などの指示語で表現します。つまり、この指示語の内容がわからないと文章のつながりが理解できません。

そのため、指示語の内容を理解して読み進めていくことは、評論文の内容を掴む上でかなり重要になってきます。

評論文では「接続詞」「指示語」に注目しながら読み進めて、問題を解いていくようにしましょう。

注目ポイントに印をつける

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『注目ポイントに印をつける』

文章を読む際には、これまで重要と述べてきた「筆者の主張」「接続詞・指示語」などの押さえておいてほうが良さそうな注目ポイントに、積極的に印をつけていきましょう。

印をつけておくだけで、問題を解いていく際に役立つような情報がピックアップできて、文章を読み返す時にも要点を絞って読み返すことができるようになります。

筆者の主張や重要なことが明記されている箇所は、「しかし」「だが」のような逆説の接続詞の後や、段落の最初と最後の「〜である」「〜だ」のように言い切っているところにあることが多いです。

傍線部について問われる問題では、その周辺にヒントが隠されているので、前後を重点的にチェックして注目ポイントに印をつけていくようにしましょう。

問題の捉え方

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『問題の捉え方』

評論文の問題を解いていくにあたって重要視してほしいことが、「問題文を読むながら問題を解いていく」ことです。

本文を最初から最後まですべて通して読んでから問題を解こうとすると、問題を読んだ時に本文の最初の方の内容を忘れてしまっている場合があります。そうなると、もう一度振り返って読むことになってしまい、二度手間になります。

なので、本文に傍線が出現したら一度問題を読み、その傍線部の前後から答えを導き出せるかどうかを考えるようにしましょう。

また、最初に問題をすべて読んでから、本文を読み進めていくという方法もあります。

問題をあらかじめ読んでおくことによって、事前に何を聞かれているのかがわかるというメリットがあります。そして本文を読む際の要点や注目ポイントがわかり、時間の短縮につながります。

特に本文が長い場合には有効な方法になるので、ぜひ覚えておきましょう。

「本文をすべて読んで、内容を理解した上で問題を解く」という考えで取り組むと、文章の理解は深まるかもしれませんが、制限時間内にすべての問題を解き切ることが困難になります。

評論文の問題の捉え方としては、読んで理解して解くのではなく、「問題の答えを本文から見つけるために読む」という意識にするようにしてください。

言い換えを意識する

現代文の評論文の問題を解く際に意識するべきこと『言い換えを意識する』

先ほども述べたように、評論文の問題には傍線部の内容を問う問題が数多く出題されます。

よく「〜とはどのようなことか?当てはまるものを選べ」という問題があります。その際には、本文中に書かれていることをヒントにして、選択肢の中から傍線部の内容を適切に言い換えているものを探す必要があります。

本文中のどこかに傍線部の内容を言い換えている箇所が存在し、その言い換えているいくつかの表現を本文を読みながらチェックすることが、傍線部の内容を問う問題を解く鍵になります。

また、筆者の考えを問う記述問題であっても言い換えを意識することが重要になります。

筆者の考えを問う問題は、その評論文のまとめのような意味合いを持ちます。評論文の中でキーワードとなっているものを言い換えている箇所を探して、問題に合った形で解答欄を埋めていきましょう。

このように評論文を読む時に言い換えを意識すると、段落ごとのまとめや全体のまとめが頭に入ってくることにつながり、本文を要約することも容易になっていきます。

評論文の特徴は、重要なポイントや内容が繰り返し述べられることです。その重要ポイントを見つけ出すためには、何度も繰り返される内容が言い換えになっていることを見つけることが大切です。

言い換えを意識して、問題を解く鍵を掴んだり、その評論文のまとめを理解したりするようにしていきましょう。

大学受験の現代文の勉強法をご紹介!

この記事では現代文の中でも評論文だけに絞った勉強法を解説してきましたが、現代文の成績を上げていくために、現代文全体の理解を深めていきたいという方もいるかと思います。

なので、以下の記事でより詳しい現代文の勉強法を徹底解説しています。

より広く詳しく現代文の勉強法が知りたい方は、ぜひ以下の記事も合わせてご覧ください。

誰でも成績を伸ばせる!大学受験における現代文の正しい勉強法とは

【偏差値アップ】大学受験の現代文攻略のための勉強法を徹底解説!

まとめ

現代文の評論文の得点を上げていくために必要なこと、そして効果的な勉強法をお伝えしてきました。

今まで評論文の勉強法がわからずなんとなく勉強していた方、評論文の成績が伸びずに苦しんでいた方は、ぜひこの記事の内容を参考にして今後の勉強に活かしていってください。

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