センター理科基礎(文系用)はいつから勉強する?おすすめの選択も東大生が解説!

皆さんこんにちは、東大BKKです。今回はセンター試験における文系の理科基礎の勉強法について紹介していきます。

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センター試験を受ける多くの文系生徒は理科基礎から2科目選択することになると思うので、各教科の特性も含めて情報をまとめていきます。

センター理科基礎はいつから勉強しはじめるのがおすすめか、どの2科目を選択するのがおすすめかなども解説しているので、ぜひお読みください。

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理科基礎について:全体事項

まず全体に共通することとして、2015年から新課程が導入されたため過去問サンプルが少なく、平均点も非常に不安定です。

科目 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
物理基礎 31.52 34.37 29.69 31.32 30.58
化学基礎 35.3 26.77 28.59 30.42 31.22
生物基礎 26.66 27.58 39.47 35.62 30.99
地学基礎 26.99 33.9 32.5 34.13 29.62

↑センター理科基礎平均点の推移

どの教科でも言えることかもしれませんが、特に理科基礎は前年のセンターの結果を受けて難易度が真逆になりやすいです。
(筆者は2017年に生物を受験(平均39点)しましたが、本当に簡単でした笑)

だからといって、年数を逆算して教科選択を行うわけにもいかないので、頭の片隅に置く程度にしてください。

また理科基礎は特にセンター直前期の問題演習量とその年の難易度によっては一気に点を伸ばすことも可能な科目です。

最後まで諦めずに取り組んだ者が報われる世界と行っていいでしょう。

各教科基本の勉強法は教科書、噛み砕かれた参考書を読む→問題演習という流れになります。

そして一通りの勉強が終わって問題演習に入ったら、弱い分野が浮かび上ってくるので自分でまとめノートを作りましょう。十分な時間は残っているはずです。

また二次試験がある人は大学によって理科基礎の圧縮が異なってくることにも注意しましょう。

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センター理科基礎はいつから対策するのがおすすめ?

センター試験理科基礎をいつから勉強・対策し始めるのかについてです。

対策する時期ですが、ぶっちゃけると多くの学生が1ヶ月集中的にセンター理科基礎を詰め込めば2科目ともに8~9割の点数は取ることができます。ただしセンター直前に理科基礎しか勉強しないわけにもいかないので、

志望校の配点別に以下の分類で紹介します。

  1. センターの配点が4割以上
  2. センターの配点が4割以下

合否を判定する際のセンター試験と二次試験の割合で区別して紹介します。

センターの配点が4割以上

地方国公立大学・医学部などがこちらに該当します。

結論としては、10月くらいから過去問を解いてみて勉強を開始しましょう。

高校の理科基礎の授業を真面目に受けていれば5~6割くらいは対策なしでも取ることができます。頻出問題も多いのでそこから2ヶ月かけてじっくり勉強して最終的には8割以上、9割を狙いたいところです。

センターの配点が4割以下

東大など、旧帝大クラスの大学が該当します。

結論ですが、12月初旬からの勉強でOKです。

過去問演習をして復習して頻出問題を解いておくのであれば、上位大学を目指す受験生なら12月からでも間に合います。

そもそも二次試験の配点がセンターのそれに比べて高いなら、長時間対策する方がコスパが悪いです。

例えば東大受験生であれば、センター試験の理科基礎のミスはかすり傷です。直前にガッと詰め込んで8割をとりあえず確保しておけばOKです。
(*センター試験利用入試を考える文系東大受験生の人は11月頃に1通り復習しておくのが無難です。)

物理基礎

物理基礎は他の3教科よりも2~3問問題数が少ないため1問あたりの配点が高くなることに注意が必要です。

勉強のポイントとしては、物理現象をイメージしながら各分野を進めることです。

単純暗記するものは少ないので、教科書レベルの公式は完璧に暗記してください。

究極は、問題を見たらすぐにどの公式を当てはめるかがわかるレベルです。

公式について理解して行く際に最適な教科書としては『物理基礎(啓林社)』を挙げておきます。

扱われているほとんどの物理現用について図入りで説明がなされているので、非常に理解の助けになります。

また自分で学習する際も、積極的に現象のイメージと関連して図を書いた学習を心がけるようにしましょう。

言葉で理解するよりも具体的にどうなっているかを書き出す方が理解しやすいからです。

全体的な計画としては、学校の授業がある学期中は授業+定期テスト勉強のみで進め、長期休みに入ってからその学期にやった範囲全体を別の問題集で演習することになります。

普段は時間を取らないぶん授業とテスト勉強は全力でしてください。

また問題演習を積むことが使う公式を判断する力をつける早道になります。

オススメの参考書は『橋元の物理基礎をはじめから丁寧に(東進ブックス)』です。

化学基礎

センターの問題を見ると、単純暗記と式を理解した上での計算問題に分かれています。

暗記は資料集などで写真を活用しながら進めましょう。

特に物質の性質や周期表関連の問題は抜けがちなので多くの問題演習をこなしましょう。

センター試験では1、2問ほど5~7分かかる難しいものがあります。

ですので本番では、この問題のためにどれほど時間を残せるかが勝負になってきます。

暗記のところで時間をかけすぎないように時間配分を考えましょう。

また例年、実験器具に関する問題も1~2題出題されるので、学校で実験をするときは集中して、手順や注意事項を頭に残しておきましょう。

内容理解でつまずく人にオススメの参考書として、『高校とってもやさしい化学基礎(旺文社)』を挙げておきます。

また、基本はこうした補助教材で化学基礎の学問内容を理解して行くので構いませんが、やはり王道として教科書を使い、必要事項を漏れなく抑えたい人には東京出版の教科書をオススメしておきます。

これは、扱われている公式に関する説明がわかりやすいことと、やはり理解の助けとなる図が多く掲載されているからです。

生物基礎

基礎科目の中では暗記量が圧倒的に多く、文系らしい教科と言えます。

センター試験でも各分野からバランスよく出題されます。

強いて言うならば遺伝がポイントになります。
先生に聞く等で苦手をなくしましょう。

過去問が圧倒的に少ないので、特に各出版社の出しているセンター予想問題集を活用しましょう。

生物の5択の短文問題は本当にややこしいです。

1つ1つどこが間違っているのかをチェックしましょう。

またわずかながら計算問題もあります。

物理基礎や化学基礎とは異なり、公式が存在しないためどの数字をどのように使えばよいのかがわからない問題も出てきます。

本質を理解しているかが問われているので注意しましょう。

参考書は、『よくわかる生物基礎(学研出版)』や『9割をねらえ!解決!センター生物基礎(Z会出版)』がオススメです。

教科書に関しては、暗記しなければならないことに関する説明のわかりやすさから、東京書籍のものがオススメできます。

地学基礎

地学基礎は中学校での学習内容と被りが多く、苦手意識がなければ他教科よりも有利と言えます。

現象同士の因果関係を押さえつつ時間効率よく、資料集で写真を確認しながら進めましょう。

地震波の到達時間などを計算させる問題も出ますが、関係する各地点を結んだ三次元の図を正確にかければ立式は比較的容易です。

内容理解でつまずく人は『きめる!センター地学基礎(田島一成、学研教育出版)』を読んで見ると良いでしょう。

図表やイラストが充実しており、教科書よりも理解しやすいです。

冒頭でも少し述べた通り、理科基礎は特に、直前期の巻き返しが可能で、その例が多い科目です。

教学社が2科目をセットで出している赤本の『集中スタディ』シリーズは、本当に頻出の事項のみを扱っているので、是非とも解いておくことをオススメします。

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センター理科基礎はどの2科目を選択するのがおすすめか

高3生はともかく、高2生にとっては気になるテーマでしょう。

結論ですが、あなたのパターンによります。

  • 時間はかけてもいいから理科基礎の点数はしっかり取りたい派
  • 計算が得意で、理科基礎なんてサクッと終わらせたい派

あなたはどちらに該当しますか??

東大BKKとしての見解では、

  • 時間はかけてもいいから理科基礎の点数はしっかり取りたい派・・・生物基礎・化学基礎
  • 計算が得意で、理科基礎なんてサクッと終わらせたい派・・・化学基礎・物理基礎

になります。

さらに筆者の個人的な意見としては多少計算が好きでも

  1. 生物基礎
  2. 化学基礎

を選択すべきです。

その理由は受験者数にあります。

  • 物理基礎・・・20941人
  • 化学基礎・・・114863人
  • 生物基礎・・・140620人
  • 地学基礎・・・48336人

こちらが平成30年度センター試験のセンター理科基礎の受験者数になります。

圧倒的に化学基礎・生物基礎が多いですよね。

生物基礎・化学基礎を選んでおけば、急激に難易度が上がっても皆出来なくなっているので、さほど困りません。

が、逆に物理基礎・地学基礎を選択してその2科目が難化し、生物基礎・化学基礎が簡単になった場合、受けるマイナスの影響はかなり大きいです。

それに言ってしまえば、生物基礎は暗記だけ、化学基礎も暗記だけです。ぶっちゃけると理科基礎にかける時間は短く、直前に一気に詰め込む人が多いので、暗記でサクッと点数が伸びる科目を選択しておく方が戦略的です。

筆者も生物基礎・化学基礎の選択で、12月中旬から勉強を始めましたが、無事詰め込みに成功し本番は97/100点を取ることに成功しています。

なので、もう一度結論ですが、悩むならセンター理科基礎は生物基礎と化学基礎を選択するのがおすすめです。

センター理科基礎におすすめの参考書3つ!

なので、過去問が少ないです。センター試験は基本的には過去問を解きながらパターンを覚えていけば点数は上がりますが、センター理科基礎に関してはそう簡単にはいきません。

いかに有用な参考書を選べるかが大事になってきます。

センター理科基礎 東進ブックス おすすめ度★★★★★

筆者は生物基礎・化学基礎の選択だったのですが、こちらの東進ブックスの参考書は重宝していました。

というのも、生物基礎や化学基礎で内容が綺麗にまとまった参考書が少ないからです。

図解かつセンター試験に頻出の問題がこの参考書にはまとめられています。学校の授業+これを1周で基本的な知識は完璧なので40点も取るのは不可能ではありません。

センター理科基礎 化学・生物 数学社 おすすめ度★★★

筆者が受験生時代に使用したのでピックアップします。

おすすめ度は低いですが、個人的にはいい問題集だったと思います。2015年度以前の理科のセンター試験の中からセンター理科基礎の分野に該当するものをピックアップしてくれているので、過去問演習の数を増やすことができ、さらに単元別にまとまって問題が出ているので自分の苦手分野も分かって一石二鳥です。

赤本・青本・黒本 過去問 おすすめ度★★★★★

センター理科基礎は過去問を解くのが最優先です。

皆さんの受験する年度で急に問題が難しくなっている可能性もあります。年度によっての難易度の違いなどもしっかり感覚をつけておきましょう。

予備校のセンター模試 おすすめ度★★★★

筆者の個人的な意見としては、2020年度に受験する方は

  • 2015
  • 2016
  • 2017
  • 2018
  • 2019

とセンター理科基礎の過去問は5年分しかありません。

ちょっと演習不足です。

なので、予備校のセンター模試の過去問にも手をつけてもいいと思います。

国語の予備校のセンター模試などはひどい問題が並んでいますが、理科基礎に関しては標準的な内容で演習にはちょうど良いです。

まとめ

東大BKKは今回の記事以外に、勉強計画10ケ条勉強計画22のテンプレートなど独自のオリジナルコンテンツを豊富に取り揃えております。

ぜひあわせてお読みください!これからも本サークルを応援宜しくお願いいたします!

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