皆さんこんにちは、東大BKKです。今回は
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東大地理で1点でも多く点を取りたい人「東大地理でなんとかいい点を取りたい。あわよくば7割越え(40点以上)。とりあえず対策を始めようと思うんだけど、果たして何から手をつければいいんだ?地理って参考書が他の社会科目に比べて少ないし・・・。何の参考書を使って、どんな勉強方法をいつやればいいんだ!教えてくださいな。」
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 東大地理で7割/40点越えするための方法は「過去問を3周」することです
- 効果的な東大地理過去問演習をするために【3点セットを紹介】
- いつ頃からこうした過去問演習を始めるか
- 東大地理に役立つ参考書全覧
- 東大地理という科目の特徴
この記事を書いている僕は、地方出身だったためネットの情報と独学だけで勉強し、東大入試で地理42点を取りました。(詳しいプロフィールは下記参照)
東大入試で地理を選択した人は、初めて問題を解いてみたときに「センター試験と全然違う・・・。こんなの習ってない!どこにも載ってないじゃないか!」といった壁にぶつかりがちです。ただ、これは大半の東大地理選択者がぶつかる壁で、十分に対策は打つことは可能です。今回はそういった『教科書、参考書に載ってない』内容が問われている問題をいかにして論述するかも解説していきます。
東大地理の点数に伸び悩んでいる、はたまたこれから本腰を入れて勉強を始める人にご覧いただければと思います。記事は3分で読み終わります。読了後には、東大地理を攻略するきっかけのようなものを掴んでいるはずです。
(東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!)
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東大地理で7割/40点越えするための方法は「過去問を3周」することです
とりあえず過去問を3周しておけばOKだと思います。この過去問というのは赤本25ヶ年のことですね。3周もやれば「ある程度の論述力はつくかなあ」という感じです。勿論3周もやるのは大変だと思っています。
因みに僕は過去問3周しました。
なぜ過去問を3周すると7割/40点越えが狙えるのか
過去問を3周する意味を考えてみましょう。
- 1周目…解けない問題が多数
- 2周目…1周目の反省が出来ているか
- 3周目…最後の確認
(※過去問を解く時期については後述の「いつ頃からこうした過去問演習を始めるか」で解説しています)
東大地理は論述問題の中にも典型論述と分析型論述の2パターンがあります。(※この辺の東大地理の傾向に関しても、後述の「東大地理という科目の特徴」で解説しています)ここを攻略することで初めて7割/40点越えが見えてきます。
ではなぜ3周することで7割/40越えが狙えるのか。それはズバリ落としていい問題を自分で判断出来るようになるからです。
東大社会という科目で見た時に問題になるのが時間配分です。とりわけ地理は記述量が多いので、全ての問題に真剣に考えていたら90分はかかります。3周過去問演習を行うと、自分の判断でベストな時間配分と得点率を得ることが出来るのです。
僕の具体例で言うと、分析型論述はどうしても考えるのに時間がかかるので、部分点狙いで直感的に感じたことを記述して別の問題(典型論述や日本史)に時間を割くという意識を常に持っていました。
1周目の際に意識すべき4つのこと
当然ですが、3周の中で一番大事なのが1周目です。1周目では以下の4点を意識して演習しましょう。
- 自分の実力を知る(自己採点してみるとGood)
- 典型論述と分析論述を区別できる判断力を持つ
- 典型論述で出来なかった知識の補完
- 分析型論述の思考法を知る
2、3周目ではこの2~4のことをガチガチに固めていきましょう。
3回過去問を解くことを目標にしていたら、本当の実力はつきません
ここまで読んだ人は分かりますが、「ただ3回過去問を解けばいい」というのは間違っています。
- 過去問を3回解く
- 自己採点して点数が徐々に上がってる!
- よし!これなら本番も大丈夫!
という所で終わってはいけません。そりゃ3回目はほとんど出来て当たり前です。先ほどの1~4を意識して、本番に活かせる実力(思考法、判断力)をつけていきましょう。
あくまで3回解けば、点を取りに行く問題の取捨選択など、本番に活かすことの出来る分析力がつくだろうということです。
効果的な東大地理過去問演習をするために【3点セットを紹介】
それでは実際に過去問演習をする際に必要な3点セットを紹介します。結論から言うと以下の3点を用意しましょう。
- 教科書(新詳地理B:帝国書院)
- 地図帳(なんでも可)
- まとめノート一冊
1は典型論述を解く際に利用します。典型論述の多く(7、8割)はこの教科書に記述されています。2は地理を勉強する際の必需品ですね。3は過去問演習で大事だと思った問題や、思考法などを書き起こしておくためのノートです。
僕の具体例で解説
僕は以下のような流れで演習していました。
- 過去問演習
- →自己採点
- →復習+まとめノートに書き起こし(※教科書を読みまくる。問題の解答になる記述があった場合は赤線でチェック!)(※まとめノートには教科書の重要な記述の写経と分析論述の解答に至るまでの思考のプロセスを文字起こしする)
2年前のことでこのまとめノートを載せることが出来ないのが残念です笑。
実際に過去問演習を3回したら、まとめノートが自分にとっての宝物になっているはずです。僕は地方出身だったのですが、本番の入試の時でもこのまとめノートは持っていきました。まとめノートを読めば、過去問の復習と要点の確認が一度に出来たからです。
最終的(本試験直前)に到達しておくべきレベルは?
過去問演習3回を通して、最終的にあるべき状態を判断するものとして、【典型論述の問題文を見たら、解答の骨格がすぐに浮かび上がってくる】を1つの基準にしましょう。
理由は東大地理が典型論述に関して過去問の類題を出す傾向があるので、過去問演習を3回すれば「問題文を読んで多分答えはこうだろうな」と自然と推測出来るようになるからです。
僕の具体例で言うと、僕が受験した2017年第2問設問A(2)で【エジプトの水資源量が年降水量を上回っている理由】を答える問題がありました。過去問で外来河川であるナイル川に関する問題が既出だったので、一瞬で解答を書きました。思考時間5秒くらいです。
時間短縮が出来る、というのもこのレベルにまで到達しておくことでのメリットです。先ほど紹介したまとめノートも有効活用してこのレベルまで到達しましょう。
いつ頃からこうした過去問演習を始めるか
「3回も過去問を解くのか・・・。ってことはいつ頃から始めるんだ?っていうか全部解いちゃっていいの??」
ここまで読んでくださった方はこうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
大切なことを2つ言っておきます。
- 1周目が夏から秋(〜9月中旬)に終わっておくとかなりGood
- 直近5~6年分の過去問は残しておく
1ですが、秋以降は実践的、総合的な地理力をつける必要があるので、それまでに基礎力をつけておきたいのが本音です。そしてその基礎力が1周目でつくので、秋までには終わらせておくとGoodになります。
2については二次直前期のことを考えての戦略です。詳しくは「二次直前期の戦略」をご覧ください。
実際の僕の例ですが、僕は夏休み中盤に1周目は終わり、2周目に入っていました。少しペースが早かったなと思いますが、秋以降も英数国でやるべきことが山積みだったので僕の場合はこれで問題なかったと感じています。
王道として先ほど紹介した1.2を意識しておくべきですが、自分の総合的な受験戦略を考えて柔軟に対応してください。
東大地理に役立つ参考書全覧
今回は東大地理対策になる参考書を紹介していきます。冒頭の画像は僕が受験期に利用していた地理の参考書一覧です。今回は東大地理対策の記事ということでセンター用に利用していた参考書については割愛します。
結論から言うと、今回紹介する4つの参考書が用意出来ていればOKです。その理由は大半の受験生が利用する参考書だからです。選択者の少ないマイナーな科目だからこそ王道の勉強スタイルを貫きましょう。
東大の地理25ヶ年
赤本です。使い方はこれまでに説明してきた通りです。
新詳地理B:帝国書院(教科書)
教科書です。こちらも先程使用法を紹介したように、解答の軸となる記述を確認しまとめノートに写経するというのが僕の使い方でした。
地理の研究
東大受験生なら一度は名前を聞いたことのあるのではないかと思います。これを読めば、典型論述の知識が増えることは間違いありません。ただ、如何せん分量が多いので使うかどうかは任意です。
教科書にない記述が地理の研究には載っているという事例が多くあります。僕の場合は教科書にない内容があれば地理の研究を確認してみるという形で利用していました。なので、教科書に比べると愛着は薄いです笑。
地図帳
これは言うまでもないです。知らない知識に直面すれば適宜調べて学んでいきましょう。
東大地理という科目の特徴
僕としては、他のサイトでも簡単に調べれば出てくる内容は書くつもりはないのですが、最後に【東大地理】という科目について述べておきます。
時間配分
150分という社会の試験の中で地理に何分使うのがベストなのか。
極論を言うと人によります。その人が選んでいるもう一つの科目やその人の得意不得意で変わってくる所です。
ただ、一般的な時間を言うと地理にかける時間は80~90分程度だと考えておきましょう。その理由は80分未満で書いた答案は精度の低いものの可能性がありますし、逆に90分以上かけるともう一つの科目が死ぬからです。
実際に僕の場合は地理が得意だったので、この80分以内というのを心がけていました。本試験はやはりプレッシャーがあったので85~90分くらいかけてしまいましたが、まあ許容範囲です。
合格者の平均点
これもなんとも言えないテーマですが、以下のような感じです。
- 地理が得意な人…40点以上
- 地理が苦手な人…30点以上
僕の知る限りでは地理は47点の友達が最高点でした(2017年度です)。なので得意な人は40点以上を目標にしてみましょう。
注意しておきたいのは模試の地理の点数を上の点数に当てはめてはいけません。本番の採点と模試の採点はやはり異なるものですので、その点だけは頭に入れておきましょう。
大きく分けて2種類の論述
別の【東大地理】対策を紹介するサイトでは3つの論述パターンがあると紹介していますが、僕は受験期の時は2種類あるなあと思っていました。それが以下の2種類です。
- 典型論述
- 分析論述
1は「なぜエジプトは水資源量が多いのに降水量は少ないのか」という問題などです。
「いや、これもエジプトの位置や環境を【分析】しないと解けないだろ!」
という言葉がどこからか来そうですが笑、、そこはお許しを。
東大地理の過去問を解いていれば、過去問と同じか似ている問題が出ることが非常に高いです。先程紹介したエジプトの問題はしっかり勉強してきた東大受験生にとっては考えるものではなく、解答のストックにあるものだと考えています。少なくとも僕はこの問題の正答率を高めることで、全体の点数を伸ばしました。だって、この典型論述は覚えれば点が出るものですから。
そして2の論述は著作権上の問題でここにアップロードはしませんが、表やグラフを見た上で3行、4行の論述をする問題です。
こちらはその場で考える必要があるので、時間がかかります。加えて大半が難しいです。この分析論述で点を取りに行くためには、過去問演習の段階で以下の2点を意識しましょう。
- 解答に至るまでの思考のプロセスを強く意識する
- 出来るだけ短い時間で考えて論述する
2は簡単ですが、1が大変です。そのために3回も過去問を演習するのです。
日本史、世界史と比較して
日本史、世界史と比べると解答に時間もかかります。
さらに僕は日本史地理の選択でしたが、科目間の親和性が高くないので実際に選択する権利がまだある人で悩んでいる人は【日本史、地理】という選択肢は捨てるべきかもと思います。
選んだ人は大人しく勉強しましょう。そんなことをつべこべ言ってもどうしようもないです。
まとめ
結論をまた言っておくと、【過去問を3周する】というのが東大地理で7割/40点越えをする方法です。
ただ過去問3周するということは、地理にそこそこの時間をかけて勉強するという意味ですから、自分の受験戦略と併せてそこの調整も行いましょう。
東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!
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