まず初めに、一般的な高校生が平日に学校に行っている時間を、8~16時のおよそ8時間であると仮定すると、土日はその分の8時間が平日より多く自由に使えるということになります。
カフェや図書館にこもって勉強する人もいるでしょうし、塾に行って授業を受ける人もいつでしょう。
時間を自由に使える反面、管理してくれるシステムがなくなる土日は、勉強する場所や内容、時間管理などの面からしっかりと計画を立てる必要があります。
例えば勉強場所に関して、土日に家にこもりきるというのはあまりオススメしません。
なぜならば家には本や漫画、テレビなど誘惑となるものが多く、休憩と称してズルズルと時間を無駄にしてしまうことがよくあるからです。
また、外に出て周りの受験生の真剣な雰囲気に揉まれた方がモチベーションも上がるでしょう。
その意味で塾の自習室は最適な環境と言えますが、塾に通っていない人でも色々なところを試しているうちに自分が一番集中できる場所がいくつか見つかるはずです。
次に、勉強の内容面、つまり土日というチャンスを何に使うべきなのかを考えてみましょう。
まず、単なる暗記物や平日でもできるレベルの演習はお勧めしません。
そうしたものは土日に一気にやるよりも平日にコツコツと積み重ねていく方が効果的だからです。
土日はむしろ、本格的な過去問演習やテストの解き直しなど分量とテーマ性のあることをするようにしましょう。
もちろんそのほかにも、一週間分の勉強内容の復習や、週末にまとめてやると決めていた学校外演習をこなすのでも構いません。
ただし「土日にやるからいいや」といった“土日頼みくん” にはならないように気をつけましょう。
あくまでどうしても終わらなかった分の処理、というつもりでいるべきです。
また、土日は時間管理も大変重要です。
なんとなく起きてなんとなく勉強を開始・終了してなんとなく寝床につく人と、一日の時間感覚をしっかりもち、時間ごとに何をするのかの目的意識がしっかりしている人では、一日の価値に大きな差が出てしまうのは言うまでもありません。
項目5「時間管理」で述べたように勉強時間を記録していくことももちろんですが、特に土日は、一日を早朝、朝、午前、午後、夕方、夕食後、夜、深夜、といったセクションで区切って考えるようにしましょう。
そしてそれぞれのセクションで自分が何をすべきなのかをあらかじめ明確にしておくことです。
こうすることで、一日を通して常に目的意識を保持することができます。
最後に、絶対に忘れてはならないのが、週末は立ち止まって一週間のリフレクションをすることです。
(項目2「週間計画」や項目14「計画が崩れた時の対処法」でも述べています)
週末は一週間分の勉強を振り返り、次の一週間の価値を最大化するための計画づくりを必ず行おうようにしましょう。
以上、結局自由に時間を使える週末だからこそ、時間管理とテーマ意識をしっかりもち、平日とは違った価値の一日にできるよう意識して行きましょう。
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