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センターは範囲と型が決まっている!
「ほんのちょっとしたミスが人生を決めてしまう」
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センター試験直前期はそんな感覚に陥るみなさんも多いのではないでしょうか。
センター試験の対策を考える際の最大のポイントは、センター試験は範囲と型が決まっている、ということです。
範囲が決まっているということは、ある程度までは知識量がそのまま点数に反映するということです。
また型が決まっているということは、練習の量次第でスピードと正確さを高めていくことができるということです。
知識量と練習量。
この二つの視点から考えた時、やはりセンター試験の点数は努力量が如実に反映されると言っていいでしょう。
よって、やる気のある受験生にとって問題となるのはやはり、いかにして正しい努力の方向性を考えるか、ということになります。
ここではそのためのアプローチをいくつか解説した上で、直前期の健康管理やその他注意事項について、
(1)「優先すべき範囲」「模試について」
(2)「計画とストック」「時期別対策」「体調管理」
(3)「前日」「当日」「センター試験後」「まとめ」
の3ページに分けて解説していきたいと思います。
(1)優先すべき範囲
まず初めに、センター対策を行う上で最も意識しなければならないのは「二次試験と被る範囲を優先する」ということです。
それは、二次試験を見据えてのことでもありますし、やる気の問題でもあります。
例えば東大の場合、数学におけるデータの分析や日本史における石器時代、あるいは国語における物語分などは、二次試験では絶対に出ません。
それがわかっているとセンター試験一回専用の対策ということになり、多少やる気が削がれてしまうでしょう。
そんな時は、無理して全てを完璧にしようとするのではなく、自分がやる気の出る範囲からやっていくということが大変重要です。
また、細かすぎる知識は覚えないということも重要です。
受験生の時間は有限です。
目標点数を達成するのに必要と思われる知識以外は後回しにしましょう。
やる気の出る範囲からやる、細かすぎる知識は後回しにするということを意識した上で、自分の弱点ポイントを把握し、バランスよく伸ばしていくよう努力の方向性を定めていくことがポイントとなるのです。
模試について
模試は積極的に受けるようにしましょう。
直前期になると各予備校がセンター形式の模試を実施します。
ここで出される問題は予備校が過去問を徹底研究した上で作った予想問題であるため、的中することもしばしばで、きちんと復習するだけでも大変役にたちます。
そしてなにより、模試をきっかけに自分が弱い部分を的確に把握し、弱点部分から優先的に勉強していきましょう。
これは、センター試験においてはすでに大体できる部分をさらに伸ばすよりも、全くできない分野を人並みにする方が簡単だからです。
全くできない分野があった場合、その分野で出題確率の高い常識的事項だけを抑えて行けば、0を50にすることは案外簡単です。
逆に、50を80にする努力は出題確率の低い膨大な知識にも手を出さなければならないためかなり大変で、80を100にしようという努力はさらにもっと大変です。
まず、弱点を把握して潰す。
このことを意識しておきましょう。
(2)計画とストック
試験本番が迫ってくると計画を立てる時間すら惜しくなりますが、最大限の効率化のためにはやはり計画が不可欠であると言うこと、そして、無闇に演習を重ねるだけでは意味がないということを常に頭の中に入れておいてください。
忙しい時期だからこそ、効率的にこなしていくために計画を立てることに時間を割く必要があるのです。
合理的に考えて効果の薄いと思われる勉強は徹底的に削っていきましょう。
また、時間がないからこそ、一回の演習からどれだけ多くを吸収し、ストックして積み重ねていけるかが勝負です。
間違えノート作成などは本番まで続けるようにしましょう。
時期別対策
ここまでセンター試験の特性を念頭にお話してきましたが、ここではセンター試験対策の時期は、大きく3つに区切って時期別の対策勉強を考えてみましょう。
第1期は~二学期終業式、第2期は~大晦日、第3期は~センター試験と分けて考えることができるでしょう。
まず1期の時期は、学校で二学期の期末考査が返却される時期です。その復習を、おろそかにしないでください。
各教科の先生は入試が迫っていることを頭に入れて出題しているので、実戦的な問題が多めになります。
また理科や地歴公民は学校で冬のギリギリまで授業が進んでその範囲の試験が行われると思いますが、時間が浅い分だけより丁寧な復習が求められます。
2期では特に苦手分野を集中的に解き、不安要素を一つ一つ地道に潰していきましょう。
これは不安要素がある程度絞られてきたこの時期にやってこそ有効です。
そして3期では得意不得意関わらず満遍なく演習を積み、全範囲のコンディションを整えていくよう意識しましょう。
もともとできた箇所が、本番で実力を発揮できないと非常にもったいないです。
またこの時、本番と同じスケジュールで演習する日を設けるようにしましょう。実際に本番の日だと思って取り組んでみて、失敗した時何を考えるかまで想定すると良いでしょう。
集中力の切れやすいタイミング(昼食後や残り1科目になった時)もつかめるので対策を講じることができます。さらにこの時、試験時間の8割で解き切る練習ができたらなお良いでしょう。
特に数学などは本番でも時間が切れやすい科目ですから、わからない問題に出会った時にダラダラと考えすぎない癖をつけておくと本番でも対応しやすくなるはずです。
体調管理
センター試験が1月にある以上、インフルエンザの流行はほぼ避けられません。
毎日の手洗い・うがい、マスクの着用といった当たり前の対策に加えて、予防接種も有効です。
普段打たない人も、受験の年ぐらいは安全策をとっておいて損はありません。
特に運動部だった人は、引退後に自分が感じている以上に体力が落ちていることがありますから注意してください。
また、直前期は人ごみを避けましょう。
電車は致し方ありませんが、気分転換であれば行楽地やショッピングモールより散歩や軽い運動の方をオススメします。
また、夜遅くまで根を詰めて勉強をしている場合は、12月の後半あたりからでいいので体を朝型生活に慣らしていきましょう。
センター試験は一番早くて9時30分に開始します。
起床してから脳が100%の状態になるまで約3時間かかると言われていますので、6時30分の起床を念頭に置いておくと良いでしょう。
(3)前日
センター試験前日は、準備と睡眠が最優先です。
とにかく試験そのもの以外の不安面を残さずに試験に臨むことを第一に考えてください。
持ち物チェックは寝る前ではなく早めに済ませましょう。
持ち込む教材は最小限にとどめ、むしろ持参すると自分が安心できる、という観点から持ち物を選ぶと良いでしょう。
そして、準備が終わったら、とりあえず早く寝ましょう。
寝られなくてもベッドに入ることが大切です。緊張して当然ですから、仮に寝付けなくても焦らないでください。横になって静かにしていれば、脳みそは十分な回復効果を得ることができます。
その他の注意点としては、前日に生ものや胃もたれするものを食べるのは控えましょう。
また、天気予報を確認してあらかじめ朝の出発時間を決めましょう。雪が降る場合は特に注意が必要です。
当日
センター試験当日は、自分のベストを出し切ることのみに集中しましょう。
軽い計算演習や文章の通読などを行い、コンディションを整えるのは効果的です。
試験中は、まずは取れるものを確実に取って行き、それが済んだらあとは一点に執着して粘れるだけ粘りましょう。
試験が終わったら、できなかった問題のことは一切忘れてください。
自己採点もNGです。
周りで他の生徒が答え合わせをしていたとしても、愚行と断定し、完全に無視するようにしましょう。
1日目が終わって帰宅した後も答え合わせは厳禁です。
気が散るだけで、点は1点も上がりません。
あくまで「前」だけを見ていることが大切です。
勉強以外の面では、まず朝は前日に予定した通りに家を出ることを心がけましょう。
そして、試験会場についてからは自分の空間に入りましょう(友達と無理にはしゃいで疲れたり、集中力が減ったりするのは愚行です)。
周りの生徒はどんなに頭が良さそうでもどんな格好をしていても自分には無関係ですから、それらの情報は意図してシャットアウトしましょう。
また、食事は朝・昼ともに軽めがオススメです。
服装は試験室の温度に対応して調節が可能な服であればなんでも良いですが、制服がある学校であれば制服で間違いは絶対にありえませんから制服をお勧めします。
私服の場合は文字(特に英字)がプリントされていない服を必ず選ぶようにしてください。
センター試験後
センター試験後はできる限り早いタイミングで、二次試験当日までの計画をざっと立てるようにしましょう。
自己採点の結果が良かった人は、どうしても気が抜けがちになりますが、刻一刻と運命の二次試験が迫ってくることを肝に言い聞かせて、できるだけ早く立ち直って下さい。
結果が芳しくなかった人は、二次試験を受ける大学を変更するのかどうかできるだけ早く決断し、二次試験の点数を最大化することにとにかく気持ちを集中して下さい。
どちらにしろ、センターの結果は早々に忘れて二次試験に集中することです。
勝負はあくまで、二次試験なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。ここまでセンター試験攻略作戦というテーマでお話ししてきましたが、ここでその要点をまとめてみると、
・センター試験は範囲と型が決まっている
・知識量がそのまま点数に反映される
・練習の量次第でスピードと正確さを高めていくことができる
・二次試験とかぶる範囲を優先する
・細かすぎる知識は覚えない
・模試で自分の弱点を把握して潰す
・時間がないからこそ、計画を立て、一回一回をストックする
・二学期期末考査の復習を疎かにしない
・直前期は満遍なく演習を積む
・健康管理を怠らない
・朝型生活に切り替える
・前日は、準備と睡眠
・当日は、自己採点はNG
・センター後は、一刻も早く二次試験に向けて再スタートする
といった感じになります。
この記事を読んでくれた皆さんが、センター試験で目標を達成し、二次試験に向けて気持ちの良い再スタートを切れることを願って止みません。
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